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てんやわんやのメンタルヘルス・マネジメント二種、受験

著者:馬詰道代
公開日:2021/12/22
最終更新日:2021/12/22
カテゴリー:雑記

11月に30年以上ぶりの試験なるものを受けてきました。
メンタルヘルス・マネジメント2種(ラインケアコース)です。
受験生らしくテキスト及び過去問を繰りながら勉強しました。
仕事で必要な勉強はちょこちょこしますが、試験を受けるための勉強は久しぶりです。

試験会場とか試験の雰囲気とか久しぶりなので、その場に身を置いたら緊張してしまうのではなかろうかと一瞬だけ頭をよぎりました。
言うても、大学受験のようにこれで人生が変わるといったものではありません。
お気楽です。

そんな余裕がよくなかったのでしょうか。
当日、試験会場に向かう電車、予定のものを1本、乗り過ごしてしまいます。
最寄りの駅についたら、電車の後ろ姿を見送りました。
再度、乗り換えアプリで調べます。
次の電車だと試験開始10分ほど前に到着のようです。
なんでしょう、一瞬、嫌な感じがよぎります。
こういう嫌な感じってたいてい、当たるんですよね。
胸騒ぎってやつです。

試験会場は関西大学です。
堺筋本町で北千里行きに乗り換えたら関大前に着きます。
堺筋本町に着きました。
ホームのベンチに座ってはる女性がいます。
私が勉強した同じ過去問を持ってはります。
おっ、同じ受験生!と安心感を覚え、関大前駅から試験会場まではこの人について歩こうと目論みます。

乗り換えアプリに指示された時間の電車に乗ります。
その女性も一緒です。
ドアブースを間に、はす向かいのシートに座り、彼女の様子を伺います。
受験票を出してなにやら確認してはります。
これで、同じ場所に行く人、確定です。
その彼女の前に座ってはる男性が過去問らしきものを繰っているのも目に入りました。。
おっ、これで戦友が2人です。
受験会場に問題なく到着することを確信した瞬間です。

ところがです。
電車が淡路駅に到着したとき、その男性が電車を降りたのです。

えっ?なんで?

ふと前を見るとホームの向こうに停車している電車のボディに「北千里行き」と表示されているのが見えます。

ん?

もう一人の戦友を確認します。
座っています。
男性は戦友ではなかったのやと思いながらも、一抹の不安を隠せません。

電車が動き出しました。

「この電車は高槻市行き、次は上新庄」とアナウンスが流れます。

えっ?高槻市行き?
上新庄って京都線やん!

ドアの上にある路線図を確かめに行きます。

うわっ!
あかんやん!

と思った瞬間に私は戦友に話しかけていました。
何の躊躇もなく。
年の功とはこのことを言うのでしょうか。
確か、私は「人見知り」の人生を歩んでいたはずです。

「メンタルヘルスの試験、受けに行きはるんですよね。この電車、関大前には行きませんよ。淡路で向いのホームに北千里行きがとまってたんですよね。あれに乗りかえやなあかんかったみたいです」
「えっ、乗り換えアプリの通り、堺筋本町から乗り換えなし(北千里行き)に乗ったのに」
「ですよね。私も同じアプリですわ。とりあえず、次の上新庄でおりましょう」

懲りずに問題の乗り換えアプリで調べたら、上新庄で下車し淡路まで戻って北千里行きに乗り換えると関大前に着くのが試験開始5分前とのこと。
受験票には試験会場まで関大前駅から徒歩10分と記載されています。

「駅からダッシュですか!!!」

上新庄の改札口の駅員さんに
「関大に行くのに、電車とタクシーやとどちらが速いですか?」と尋ねるも、そんなこと駅員さんが即答できるわけもなく、えい「この駅のタクシー乗り場は?」と質問を変えます。
「タクシー乗り場はないんですけど、ずっとまっすぐ行った先のケンタッキーの前によくタクシーがとまっています」を信じて、名も知らぬ戦友とダッシュです。

運よく停まっていたタクシーに乗り、「関大まで」
「関大のどこ?」と問われ、受験票を渡します。

「わっかりにくい地図やなぁ」
「10時から試験なんですよ」
「そらえらいことやな」
「10時に関大に着いたらええんか?」
「いえ、10時に自分の席に着席です」

で、結局、タクシードライバーが熟知している関大の敷地、駐車場ブースに10分前に到着。

「あそこにいてはるガードマンに場所、聞いてみて」とタクシーをおろされます。

「すみません、この校舎はどこですか?」とガードマンのおじさんに受験票を提示します。
「そこの駐車場をがぁ~~と行って左に曲がって右や」
「ここからどれぐらいかかります?」
「5分ぐらいかなぁ」

ええ~間に合うん?

とにかく、戦友とがぁ~と走ります。
走りながらタクシー代、割勘の精算をします。
お金のことはきっちりしとかなあきません。

試験会場の校舎にたどり着きました。
すでに案内が終わったらしきスタッフさんたちが集まっているところに突撃し、受験票を見せ、「どこですか?」

「あんたは1階、あんたは4階、エレベーターに乗って!」と急かされます。

えっ、私、4階ですかぁ!!!!

名も知らぬ戦友とはここでお別れ。

「それじゃぁ、頑張りましょう」と別れたものの、ここから私、1人・・・

エレベーターに乗ろうとしたら3階どまりの表示です。
うっそ~~~とそばに見えた階段を駆け上ります。
階段も3階で終わっています。
またも、うっそ~~~~と別の階段を探します。
向こうに見える階段で4階に駆け上がったものの、私の教室はどこ?どこ?どこぉ~~~?

受験番号を見ながら2つ目の教室がどうもそれらしい。
中に入ります。後ろのドアです。
みんなシーンと前向いて座ってはります。
あかん、一旦教室を出て、前のドアから入り、係の人に受験票を見せて「席、どこですか?」と尋ねます。
私の席、運よく、前から3番目です。
いや、ほんま運よく、です。

上着を脱いで着席したら10時。
息も絶え絶え、ギリギリセーフです。

久しぶりの試験会場の緊張感も味わう間もなく、ついでにトイレに行く間もなく、受検に際しての注意事項等説明が始まり、試験開始。
そして、1問めから、「えぇ~~何なん?この問題???」となります。

過去問と同じような問題なら8割取れると自負するぐらい、過去問4,5周して臨んだんですよね。
のっけから、ぶちのめされます。
過去問の意味もなく、働き方改革やコロナ禍やらで、見たことない文言も出てきます。
試験時間は2時間です。
開始30分経過後、終わった人から退室しても良いという説明を私は無視することにします。
2時間粘ることに決めます。
試験問題、見直しを3周し、不安な問題は再度、再々度の見直しです。
ギリギリセーフで間に合った試験なので、ここはギリギリまで粘ります。

2時間粘り、戦いを終えたあと、教室を出たものの、どこをどうしてここにたどり着いたのかまったくわからず、前の人について歩いたらトイレに案内されました。
せっかくなのでトイレに入り、用を済ませて出てきたら、さて、どこに向かって歩こうかと、とりあえず来た道を戻り、さっきまでいた教室の前を通り、階段を適当に下り、同じ方向に歩いてはる、ようさんの人に紛れて駅に到着しました。
ここが、関大前駅なのかとしみじみしながら家路につきました。

そんなてんやわんやの試験でしたが、先日、カードタイプの合格の証が送られてきました。
無事に合格です。
合格得点70点で私の得点70点。
得点までギリギリセーフです。

名も知らぬ戦友はどうだったのでしょう。気になります。
タクシーの中で、「メンタルヘルスのマネジメント、私がして欲しいぐらい」とボヤいていた戦友です。
二種ラインケアコースは管理者が受ける試験です。

今回の試験で得た教訓は「諦めるな」「とにかく受験票を出して聞け!」「そして走れ」でしょうか。

長文、失礼いたしました。

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