ORACLEMASTER 備忘録10(3/6)
・ADDMのトップダウンシステム分析の目標は、「DBTime」(データベースがユーザーのリクエストの処理に費やした時間)を減少させること。
ADDMによる分析結果のサマリーの表示
最新のADDMの分析結果はEM Express(Enterprise Manager Database Express)の「パフォーマンス・タブ」ページの「パフォーマンス」メニューにある「パフォーマンス・ハブ」で確認できる。このセクションには次の情報が含まれている。
・「パフォーマンス・ハブ」のADDM関連タブの項目
ADDM:
AWR間隔(デフォルトは60分)に基づいた従来のADDM
リアルタイムADDM:
多大な影響を与える一時的な問題をリアルタイムで検出して診断する
最新のADDM結果:
過去5分間のリアルタイムADDM分析及び結果
アドバイザの使用
通常、ADDMは“特定のアドバイザ”を実行して、問題をさらに詳細に分析することを推奨している。
データベースにはさまざまなアドバイザが用意されている。各アドバイザはデータベース管理にとって強力なツールである。様々なデータベース管理の問題を解決するために適切なアドバイスを提供してくれる。
アドバイザの分離
アドバイザはパフォーマンス関連のものとその他のものに分類できる。
パフォーマンス関連のアドバイザには、“ADDM、SQLチューニングアドバイザ、およびメモリー関連のアドバイザ※”がある。
その他のアドバイザには“セグメントアドバイザ、UNDOアドバイザ、MTTRアドバイザ”などがある。
※メモリーの設定に関するアドバイザ。メモリー管理モードに応じて、様々なメモリーアドバイザを使用できる。
・パフォーマンス関連のアドバイザ
ADDM:
データベース全体に関するアドバイザ
SQLチューニングアドバイザ:
一つ以上のSQL文を分析して、パフォーマンスを改善するための推奨事項を提示する
・メモリー関連のアドバイザ
メモリーアドバイザ:
Oracleインスタンスに割り当てるターゲットメモリー容量の設定に関するアドバイザを提示する。自動メモリー管理が有効な場合に使用できる。
SGAアドバイザ:
SGAのターゲットサイズの構成に関するアドバイザを提示する。自動共有メモリー管理が有効な場合に使用できる。
PGAアドバイザ:
インスタンスPGAのターゲットメモリサイズの構成に関するアドバイザを提示する。自動共有メモリー管理、手動共有メモリー管理が有効な場合に使用できる。