ORACLEMASTER 備忘録9(10/13)
続き
推薦バックアップ計画を使用したバックアップの作成
推薦バックアップ計画を使用してバックアップを作成する場合は、次の手順を実行する。
- 計画の1日目
データファイルの完全なイメージコピーバックアップを作成する。
- 計画の2日目
データファイルのレベル1の増分バックアップを作成する。
- 計画のn日目(3日目以降)
n-1日目に作成したレベル1の増分バックアップを完全なイメージコピーバックアップに適用する。これにより、n-1日目のレベル1の増分バックアップが作成された時点に、イメージコピーバックアップをロールフォワードする。
このイメージコピーバックアップをリストアすると、最後に適用されたレベル1の増分バックアップのSCNで作成されたデータファイルのバックアップをリストアした場合と同じ結果になる。
その後、新たにデータファイルのレベル1の増分バックアップを作成する。
・RMANのバックアップジョブは夜間にスケジュールすることもできるので、適切な時間にスケジュールする。
バックアップの管理
データベース管理者は、RMANで取得したバックアップに関して、ディスクまたはデータ上で取得したバックアップファイル自体が正常であるか、リカバリに必要な要件を満たしているかなどを検証する必要がある。
また、RMANリポジトリに記録されているバックアップに関する情報(バックアップレコード)を管理する必要もある。取得したバックアップのステータス値は次のいずれかになる。
・バックアップのステータス値
AVAILABLE:
使用可能。RMANリポジトリに記録されているバックアップが、ディスクまたはテープに存在し、使用できることを意味する。
EXPIRED:
期限切れ。RMANリポジトリに記録がされているにも関わらず、すでにディスクまたはテープにバックアップが存在しないことを意味する。
UNAVALABLE:
使用不可。外部に保存されているテープやマウントされていないディスクにバックアップが存在し、一時的に使用できないことを意味する。
※RMANリポジトリは、データベースの“制御ファイル内”に格納されている。
RMANリポジトリに格納されている情報の確認
RMANリポジトリに格納されている情報(バックアップレコード)を確認するには、RMANでターゲットデータベースに接続し、“LAST BACKUP”コマンド、または“LIST COPY”コマンドを実行してバックアップ(バックアップセットまたはイメージコピー)をセットする。