ORACLEMASTER 備忘録9(9/13)
続き
・冗長化に基づいた保存方針の設定
CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDACY 2;
高速リカバリ領域の領域管理は“バックアップ保存ポリシー”によって制御されるが、不要になったファイルが即座に削除されるわけではない。高速リカバリ領域に保存されたバックアップファイルは、不要になったあとも新た領域が必要になるまでは削除されず、ディスクに残る。高速リカバリ領域が満杯になり、新たに領域は必要になると、不要なファイルは自動的に削除される。
データベース全体のバックアップ
データベース全体のバックアップは、データベースのモード変更時(NOARCHIVELOGモードからARCHIVELOGモードへの変更時)や、データベースの初期構築時に取得することが推薦されている。
データベース全体のバックアップでは、次のファイル群がバックアップされる。
・すべてのデータファイル
・制御ファイル
・アーカイブREDOログファイル
・サーバーパラメータファイル
データベース全体のバックアップの作成
RMANを使用してデータベース全体のバックアップを作成するには、次の手順を実行する。
- RMANを使用してターゲットデータベースに接続する。
- BACKUP DATABASEコマンドを実行してデータベース全体のバックアップを作成する。ここでは、データベースファイルとアーカイブREDOログファイルをバックアップしている。
データベース全体のバックアップを作成すると、データベースのすべてのデータファイル、制御ファイル、アーカイブREDOログファイル、SPFILEがイメージコピーまたはバックアップセットとして格納される。この一連のファイルにより、完全にリカバリできる。
推奨バックアップ計画の使用
Oracleの“推奨バックアップ計画”を使用すると、“増分更新バックアップ機能”を利用した自動バックアップ計画を実装する、効率的なバックアップとリカバリが可能となる。
増分バックアップ機能とは、データファイルのイメージコピーを“レベル1の増分バックアップ”でロールフォワードして、新たなイメージコピーを作成する機能である。これにより常に、最新のレベル1の増分バックアップを取得したSCNまで、定期的にロールフォワードされる。つまり、イメージコピーの内容は「最後のレベル1の増分バックアップ時点で取得したデータファイルの全体バックアップ」と同等になる。そのため、毎日増分バックアップを取得している場合は、メディアリカバリのために1日分を超えるREDOログを適用する必要がなくなるため、メディアリカバリの所要時間を短縮できる。