ORACLEMASTER 備忘録9(8/13)
バックアップ設定の構成
RMANでは、バックアップに関する設定およびバックアップ方針を構成できる。
RMANの設定を表示する
現在のRMANの設定内容を表示するには、RMANプロンプトでSHOW ALLコマンドを実行する。
ディスク設定
バックアップをディスクに格納するように設定する場合は、次のコマンドを実行する。
CONFIGURE DEFAULT DEVICE TYPE TO DISK;
Oracleデータベースとメディア管理ソフトウェアを統合すると、バックアップをテープに直接格納することができる。Oracle社が提供しているメディア管理ソフトウェアは「Oracle Secure Backup」
制御ファイルおよびサーバーパラメータファイルの自動バックアップ設定
データファイルのバックアップ時に制御ファイルやサーバーパラメータファイルも自動的にバックアップする場合は、次のコマンドを実行する。
CONFIGURE CONTROLFILE AUTOBACKUP ON;
保存方針の設定
長期間にわたってバックアップを作成し続けていると、古いバックアップは不要になる。RMANを使用すると、バックアップの必要/不要を識別するための“保存方針”を設定できる。保存方針は、“リカバリ期間”または“冗長性”のいずれかを基準に設定できる。
バックアップおよびアーカイブREDOログファイルの保存期間を、7日前から現在までの特定の時点にリカバリできるように設定する場合は、次のコマンドを実行する。
・リカバリ期間に基づいた保存方針の設定
CONFIGURE RETENTION POLICY TORECOVERY WINDOW OF 7 DAYS;
冗長化の設定では、RMANが保持する各データファイルの“全体バックアップ”または“レベル0の増分バックアップ”および制御ファイルのバックアップの数を指定できる。
これらのバックアップの数が“REDUNDANCY”の設定を超えると、RMANは古いほうを余分なバックアップとみなし、不要とする(デフォルトの保存方針は「REDUNDACY 1」)。
2世代分のバックアップを保存するように設定する場合は、以下のコマンドを実行する。
・冗長化に基づいた保存方針の設定
CONFIGURE RETENTION POLICY TO REDUNDACY 2;
高速リカバリ領域の領域管理は“バックアップ保存ポリシー”によって制御されるが、不要になったファイルが即座に削除されるわけではない。高速リカバリ領域に保存されたバックアップファイルは、不要になったあとも新た領域が必要になるまでは削除されず、ディスクに残る。高速リカバリ領域が満杯になり、新たに領域は必要になると、不要なファイルは自動的に削除される。