ORACLEMASTER 備忘録9(6/13)
ARCHIVELOGモード
・どのようなモードか
満杯になったらREDOロググループをアーカイブして、“アーカイブREDOログファイルとして保存する”。アーカイブ済みのREDOログファイルは書き込み先が循環してきたら再利用(上書き)される。
・可用性および要件
インスタンス障害とメディア障害の両方から保護される
・実行可能なバックアップ
一貫性バックアップおよび非一貫性バックアップ
・実行可能なリカバリ
インスタンスリカバリ。メディアリカバリ(完全リカバリ、Point-in-Timeリカバリ)
選択したモードによって可用性や信頼性の要件、実行可能なバックアップおよびリカバリ操作のタイプなどに違いが生じるため、運用管理方法に応じて、データベースをどちらのモードで稼働するか選択する。
例えば、ディスク障害の発生時にデータベース内のデータが失われないようにするため場合は、ARCHIVELOGモードに設定し、アーカイブが完了していないREDOログファイルが上書きされないようにする。
NOARCHIVELOGモードからARCHIVELOGモードへ変更する
DBCAでテンプレートを使用してデフォルトの設定でデータベースを作成すると、そのデータベースはNOARCHIVELOGモードになる。高速リカバリ領域を構成してデータベースをARCHIVELOGモードに変更するには次の手順を実行する。
- クライアントからターゲットデータベースに接続する。SYSBACKUP権限が付与されたデータベースに接続するには、次のコマンドを実行する。指定している一重引用符、二重引用符は両方とも必要。
SYSBACKUP権限を付与されたデータベースユーザーとして接続する
rman target “’ユーザー名/パスワード as sysbackup’”
- 高速リカバリ領域の場所とサイズを確認する。高速リカバリ領域の場所は、DB_RECOVERY_FILE_DEST初期化パラメータ、高速リカバリ領域のサイズはDB_RECOVERY_FILE_DEST初期化パラメータで確認できる。必要に応じて、場所サイズを指定する。
高速リカバリ領域の場所およびサイズを指定するには次のコマンドを使用する
・高速リカバリ領域の場所
ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST=’ディレクトリ名’;
・高速リカバリ領域のサイズの指定
ALTER SYSTEM SET DB_RECOVERY_FILE_DEST_SIZE=’サイズ’;
- データベースをARCHIVELOGモードにするには、次の一連の操作を行う。
- SHUTDOWN IMMEDIATEコマンドを使用してデータベースを停止する
- データベースをバックアップする(失敗時に元に戻すため)
- STARTUP MOUNTコマンドを使用してマウントモードにする
- データベースをARCHIVELOGモードに変更する
- データベースをオープンする
さらに今後の運用のために、続けて次の操作も行っておくとよい。
- SHUTDOWN IMMEDIATEコマンドを使用してデータベースを停止する
- データベースのバックアップをする(制御ファイルがARCHIVELOGモードにとなった初めてのバックアップ)
- STARTUPコマンドを使用してデータベースをオープンする