ORACLEMASTER 備忘録8(1/10)
この備忘録はORACLEMASTER Bronzeの勉強用です。基本は教科書に書いていることを書き手なりに解釈してまとめたものであるため、多少間違っている部分もあるかもしれませんのであしからず。参考書は下記のものを使っております。
【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集 (オラクルマスタースタディガイド)
スキーマオブジェクトの管理
スキーマオブジェクトとはユーザーがデータベース内に作成するオブジェクトのことである。代表的なスキーマオブジェクトに「表」があるが、それ以外にも様々なオブジェクトがある。ここでは、スキーマオブジェクトの全体像を捉えたうえで、SQL Developerを使用したオブジェクトの作成・変更などの管理作業を行う方法について説明していく。
スキーマとスキーマオブジェクト
Oracleデータベースにユーザーアカウントを作成すると、ユーザーの「スキーマ」も同時に、かつ同じ名前で作成される。
スキーマは、表や索引などを作成した時の“論理的なコンテナ”(入れ物)と考えることができる。ユーザーが作成した表や索引などの様々なオブジェクトは「スキーマ」という枠組みで管理される。
スキーマは“データベースのユーザーによって所有される”。スキーマ名はユーザー名と同じ名前になる。データベース内のオブジェクトは、いずれか1つのスキーマに属しており、そのスキーマ内に一意の名前を持っている。これらのオブジェクトを“スキーマオブジェクト”という。スキーマオブジェクトには、表、索引、ビューなどがある。
データベース作成時に自動作成されるスキーマ
データベースの作成処理の際に自動的に作成されるスキーマに「SYS」と「SYSTEM」の二つがあり、これらは重要な役割を果たす。
・自動作成されるスキーマ
SYS:
“データディクショナリを構成するすべての実表およびビュー”が作成されるスキーマ。SYSスキーマ内のオブジェクトはデータベースによって内部的に使用されるため、SYSスキーマ内のオブジェクトを変更したり、オブジェクトを新規作成したりしてはいけない。
SYSTEM:
“管理情報を格納するための追加の表やビュー、およびOracle製品のオプションやツールで使用される内部的な表やビュー”が作成されるスキーマ。SYSTEMスキーマ内のオブジェクトは、データベースによって内部的に使用されるため、SYSTEMスキーマ内のオブジェクトを変更したり、新規作成したりしてはいけない。
また、事前構成済データベースを作成した場合は“サンプルスキーマ”を作成することも可能。サンプルスキーマは、Oracle社が提供するドキュメントやカリキュラム内で使用されている例のために、共通の環境を提供することを目的として作成するスキーマである。HR(人事管理スキーマ)やOE(注文入力スキーマ)などがある。