セールス電話の対策提案のセールス電話
コロナ禍の中、4月、5月と変わらず出勤しておりました。
出勤したところで事務所には大抵ひとりです。
情報交換や打ち合わせなどの営業活動は発生しませんでした。
どちらの営業さんも在宅勤務かもしくは極力社内作業といった状況だったようです。
ぼっちで仕事している身といたしましては、通勤電車ぐらいです。
他人様と接する機会というのは。
通勤電車も空いていましたし、誰もしゃべっておりません。
まして、私の乗車時間は18分です。
そんなこんなで無事に7月を迎えました。
ここに来て、営業さんも動き出しているようです。
この業界の営業さん以外の営業さんも動いているようです。
自粛要請期間中は静かだった会社の固定電話が結構な頻度で鳴ります。
いろんな業界からのセールス電話です。
電話の向こう側の方は弊社の代表を所望されます。
代表を所望された折には、「こちらには常駐しておりません」とお応えします。
それで、割とすんなり引き下がっていただけます。
「代表の方か◯◯の担当の方」を所望されるときが半分ほどございます。
◯◯は採用であったり、社内システムであったり、労務であったり、通信機器であったり、さまざまです。
開発以外の大抵のものは私が担当しています。
◯◯の担当の方と言われると、さすがに嘘はつけないので「私です」とお応えします。
そこからセールスが開始されるわけです。
先日、「最近、セールス電話がかかってくることが多いと思います」という電話がありました。
(いうてる、あなたがセールス電話やないの?)と心の中で突っ込みながら対応します。
大抵、わりと、そこそこ、それなりに、愛情を持って対応します。
セールス電話撃退システム?のセールスのようです。
よく話を聞いていなかったので、多分、そんなところです。
セールス電話の最中、対応しながら私はいろいろ思いを巡らします。
セールス電話やのに、確かに文言はご丁寧やねんけど、何故か上から目線の人とか、
あぁ、新卒で入社してまずは電話セールスの辿々しさが切ない若人とか。
電話は顔の表情は見えないのですが、声の表情や間の具合とかで、面と向かうよりいろいろ感じるものがございます。
そんなことが頭を巡って肝心の話はうわの空やったりします。
ときどき、「すみません、今のところ聞き取りにくかったのでもう一度お願いします」なんて催促することもございます。
そうして、どこで終わりにしよかと終わり処を模索します。
あまり長引くとその気があるのかと勘違いされてしまいますから。
「今は考えていません」
「うちは該当しません」
「当分、現状維持です」
等々、お断りの文言でお暇するのが常です。
ですが、なんなんでしょう。
私の気分が良いのか、調子が良いのか、電話の向こう側の人の喋り方が良いのか、よくわかりませんが、たまにハマるときがございます。
何故かハマるんですよね。
そのときは次のステップに進むことになります。
この辺の言語化できない微妙なさじ加減。
対人関係の不思議です。