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メールにも滲み出る方言

著者:馬詰道代
公開日:2020/07/09
最終更新日:2020/07/09
カテゴリー:雑記
タグ:

7、8年前のことだったと思います。
高3のときの担任の先生とメールでやりとりをする機会がありました。
私の長文メールを読み、「関西弁満載のメールで懐かしい」と称されました。
私はええ大人になっていますし、恩師に出すメールですし、なるべく頑張って標準語で書いたのです。
ところどころ、関西弁が垣間見えるのは致した方ないとしても、です。
満載と言われたのでどのあたりがそう思われるのかと読み直してみましたがわかりません。

先日、YouTubeを見ていました。
某大阪の放送局のチャンネルだったと思います。
大阪を舞台のドラマで俳優さんに方言指導をされる方が出ておられます。
大阪弁の特徴を説明されていました。 
印象に残ったのが数の数え方です。

「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」を大阪の人は「いぃち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろくぅ、なな、はちぃ、きゅぅ、じゅう」とリズムをつけて数えます。
子どものときのかくれんぼ。
鬼になった子どもは「いぃち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろくぅ、なな、はちぃ、きゅぅ、じゅっ!」とじゅっ!の小さい「っ」のときに後ろを振り返ります。
これは3つのときから身体に染み込まれた数え方です。
このイントネーションが難しいようです。 

もう一つ、助詞を省くというのもありました。
例えば、「目が痒い」とは言わず、「目ぇかゆい」となります。
そういえば、私がよく使うのは、「気ぃつけて帰りや」です。
コテコテですね。
関西弁と言っても、住む地域で微妙に異なります。

メールにさえ、滲み出る関西弁。
平坦に思える文章にも関西弁のイントネーションが表れているのでしょうか。

方言もそうですが、文章にも個性が表れます。
作家さんによって文章のリズムや文言の使い方にいろんな癖があります。
あまりに癖が強いとそれで好き嫌いを判別されたりするようです。
作家さんによっては好んで使う文言があります。
私は村上春樹氏の小説を読んで『メタファー』という文言を覚えました。
作家さんに限らず、大抵の人は好んで使う文言や言い回しが見受けられたり、文の綴り具合に特徴が表れます。
インターネットの世界の溢れんばかりの文章や文言、見ているとなかなか面白いです。
あちらこちらに散在するSNSを目にするとき、アカウントは違うんだけど、その主は明らかに同じ人とわかるものがあり興味をそそられます。
私は興味をそそられると深掘りしたくなります。
該当アカウントを遡ってみると同一人物感が明確になってきます。
中には、中年男性であろうに女の子になりすましているのを見つけたりします。
あれはいったい何なんでしょう。  
どういう了見なのか知りたくなります。
少し前、キムタクの絵文字の使い方に年齢が見えてしまうというネット記事を読みました。
偶然にも私はそれと同じようなものを目にしました。
今どきの女の子はそんな絵文字の使い方しいひんのに、という突っ込みどころ満載の女の子なりすましアカウントです。
そのネット記事を見たあと、程なくしてそのアカウントは削除されたので合点です。

通勤電車の中の人観察も結構好きです。
帰りの電車で缶ビールを飲んでいるスーツ姿の男性をたまに見かけます。
同じ方です。
何か嫌なことがあったのでしょう。
思うに、しょっちゅう嫌なことがあるようです。
毎回、ビール片手ですから。
心中お察しいたしますと、温かい目でチラ見します。
ご自宅の駅までに気分転換され気持ちよく家路に着かれることを切に願って、私は先に下車します。

さて、やはり、私の文章は関西弁満載になっているのでしょうか。

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