ORACLEMASTER 備忘録6(7/11)
続き
表領域の拡張
表領域のサイズを増やす場合は、次のようにデータファイルを追加するか、または表領域のデータファイルのサイズを増やす。
・既存の表領域へのデータファイルを増やす
・既存のデータファイルのサイズを手動で拡張する
・既存のデータファイルの自動拡張を設定する
既存の表領域へのデータファイルを増やす
既存の表領域へデータファイルを追加するにはALTER TABLESPACE文を使用する。
・既存の表領域へのデータファイルの追加
ALTER TABLESPACE 表領域 ADD DATAFILE ‘データファイル名’ SIZE サイズ;
既存のデータファイルのサイズを手動で拡張する
既存のデータファイルを手動で拡張するには、ALTER DATABASE文を使用する。この方法ではデータファイルを追加することなく、データベースに領域を追加できる。
なお、ファイルに格納されているデータ量が指定の縮小サイズよりも小さい場合は、データファイルを縮小することもできる(常に縮小できるわけではなく、すでに指定サイズ以上のデータが格納されている場合は縮小できない)。
・既存のデータファイルのサイズを手動で拡張する
ALTER DATABASE DATAFILE ‘データファイル名’ RESIZE ;
既存のデータファイルの自動拡張を設定する
既存のデータファイルに“自動拡張設定”を行うと、より多くの領域が必要になった場合に自動的にデータファイルのサイズが拡張される。
エクステントがさらに必要になった場合は、「NEXT句」で指定した増分サイズの領域を、「MAXSIZE句」で指定した最大のサイズになるまで自動的に割り当てることができる。なお、データファイルに割り当てられるディスク領域を制限しない場合は、「UNLIMITED」を指定する。
・既存のデータファイルの自動拡張の設定
ALTER DATABASE DATAFILE ‘データファイル名’
AUTOEXTEND ON
NEXT サイズ
MAXSIZE{サイズ|UNLIMITED};
表領域の拡張以外の表領域の変更
表領域の拡張以外の変更操作には、次のような操作がある。
・表領域の使用率のアラートのしきい値を変更する。
・表領域のステータス(状態)をオフラインに変更する
表領域のデータファイルには自動拡張の設定ができる。自動拡張を有効にしていない場合、表領域のサイズが“クリティカル”または“警告”のしきい値に達すると、アラートが発生する。また、自動拡張された表領域が指定した制限サイズに近づいているときにもアラートが発生する。
これらのアラートに対応するには、前述の「表領域の拡張」操作を行って、表領域のサイズを手動で増やす。
データベース管理者は、表領域のクリティカルまたは警告のしきい値パラメータを設定できる。しきい値パラメータは表領域のディスク領域を管理するのに役立つ。通常、しきい値パラメータを設定するには、Enterprise Manager Cloud Controlを使用する。
表領域をオフライン化するのは、表領域を移動するなどのメンテナンスを行うためにユーザーがアクセスできない場合や、オフラインバックアップを実行する場合などである。