ORACLEMASTER 備忘録6(3/11)
続き
REDOログファイルのアーカイブ
上記の通り、REDOログファイルはグループを循環して書き込まれるため、順次上書きされてしまう。そのため、連続したREDOログファイルを取っておくためには、REDOログファイルが上書きされる前にコピーを作成する必要がある。これを「REDOログファイルをアーカイブする」といい、作成されるファイルのことを「アーカイブログファイル」という。
アーカイブログファイルは、“ARCn”プロセスによってアーカイブされるREDOログファイルのコピーである。ARCnプロセスは、ログスイッチによって書き込み先が基地変わったタイミングで、アーカイブログファイルを作成する。
REDOログファイルの多重化
グループ内に二つ以上のメンバーがある状態が「多重化されている状態」で、二つ以上のREDOログファイル(メンバー)を別々のディスクに保持されるように構成している。グループ内のREDOログファイルが多重化されていれば、仮にディスク1に障害が発生してアクセスできなくなってもディスク2にあるそれぞれのグループのメンバーが正常であればインスタンスを稼働し続けることができるため、通常は多重化しておく。
表領域とデータファイル
データベースのオブジェクトである表の索引は「セグメント」という論理構造として、「表領域」という論理構造に格納される(表は表セグメント、索引は索引セグメントとして格納される)。
表領域は表や索引をまとめる入れ物と考えることができる。各表領域にたいして“一つ以上のデータファイル”が作成され、表領域に格納されたセグメントは、物理的には表領域に対応する一つ以上のデータフィルに格納される。
データベースには複数の表領域があり、これによってデータを論理的に分割することができる。
なお、「UNDOセグメント」や「一時セグメント」(ユーザーのSQL文実行中のソート領域などとして使用される)といった、Oracleデータベースシステムが内部的に使用するセグメントには、専用の表領域を作成して、これらのセグメントを配置する。
記憶域のコンポーネント
Oracleデータベースの論理構造には「表領域」「セグメント」「エクステント」「データフロック」がある。
記憶域の論理構造に関する用語
表領域:
データベース内のオブジェクトをグループ化して格納するための領域。表領域に対して“一つ以上のデータファイル”が作成される。また、表領域には複数のセグメントを格納できる。