ORACLEMASTER 備忘録6(1/11)
この備忘録はORACLEMASTER Bronzeの勉強用です。基本は教科書に書いていることを書き手なりに解釈してまとめたものであるため、多少間違っている部分もあるかもしれませんのであしからず。参考書は下記のものを使っております。
【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集 (オラクルマスタースタディガイド)
データベース記憶域構造の管理
通常、一般ユーザーがOracleデータベース(以降、データベース)を使用する際は「度の表からデータを取得するか」といった「論理構造」のみを意識すればよく、「目的のデータがディスク上のどこにあるのか」といった「物理構造」を意識する必要はない。このような使いやすさもデータベースを使用するメリットの一つである。
一方、データベース管理者は、論理構造である「表領域」と、物理構造である「ファイル群」の両方を意識して管理作業を行う必要がある。
データベースの記憶域構造の概要
データベースの物理構造として次の三種類を覚えておく。
制御ファイル:
“物理構造に関する情報”が格納される(データベースを構成するファイル群のパス名など)
REDOログファイル:
データに対して行われた“変更情報”が格納される
データファイル:
すべての表は索引の“データ”が格納される
データベースの論理構造は、データベースによって作成される。主な構造は「表領域」である。表領域は、表や索引などのデータベースのオブジェクトを格納する入れ物と考えることができる。各表領域に対して「一つ以上のデータファイル」が作成される。
データベースでは表(データ)を、論理的には表領域に格納し、物理的には表領域に関連付けられたデータファイルに格納する。
制御ファイル
「制御ファイル」は、データベースの物理構造の情報が記録された“バイナリファイル”である。データベースにどれほど多くのデータファイルが存在していたとしても、制御ファイルを使用すれば、すべてのデータファイルとREDOログファイルの情報を取得できる。制御ファイルは“データベースのマウント時”に読み込まれる。
制御ファイルのファイル名は“CONTOROL_FILES”初期化パラメータで指定する。インスタンスの起動時に読み込まれるCONTOROL_FILES初期化パラメータによって、制御ファイルのパス名が認識され、データベースのマウント時に制御ファイルが読み込まれて、すべてのデータファイルとREDOログファイルのパス名が認識される。
※制御ファイルには、ここで説明したすべてのデータファイルとREDOログファイルの情報をはじめ、以下のような情報が格納されている。
・データベース名
・対応するデータファイルとREDOログファイルのパス名
・データベース作成のタイムスタンプ
・現行のログ順序番号
・チェックポイント情報