ORACLEMASTER 備忘録5(1/8)
この備忘録はORACLEMASTER Bronzeの勉強用です。基本は教科書に書いていることを書き手なりに解釈してまとめたものであるため、多少間違っている部分もあるかもしれませんのであしからず。参考書は下記のものを使っております。
【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集 (オラクルマスタースタディガイド)
・Oracleインスタンスの管理
OracleインスタンスとOracleデータベース
Oracleデータベースシステムは、「Oracleインスタンス(以降インスタンス)」と「Oracleデータベース(以降データベース)」から構成されている。
インスタンスとは、データベースに対する様々な管理を行うための「プロセス群」と、そのプロセス群が使用する「共有メモリー構造」の総称。Oracleデータベースシステムの“エンジン部分”いえる。
データベースとはインスタンスの管理対象である様々なデータ格納されている「ファイル群」である。
ユーザーがデータベースを使用するにはインスタンスを起動している必要がある。インスタンスが停止している状態では、ユーザーやアプリケーションはデータベースにアクセスできない。インスタンスとデータベースの基本構造は“インスタンス一つに対してデータベース一つ”である。
インスタンス
インスタンスは1台のコンピュータ上に一つだけ実行することも、複数のインスタンスを同時に実行することもできる。インスタンスは特定のコンピュータ上で「システム識別子(SID)」という一意の名前で区別される。(SIDは環境変数ORACLE_SIDに設定する)
インスタンスは、共有メモリー構造である、SGAと、Oracleバッググラウンドプロセスで構成される。
SGA(システムグローバル領域)
SGA(システムグローバル領域:System Global Area)は、“OSの共有メモリー内”に確保される領域である。このデータは、複数のプロセスによって共有される。よく使用するデータをSGA上で読み込み共有する(キャッシュする)ことで、多数のユーザーによるディスクアクセスを防ぎ、パフォーマンスが悪化することを防ぐ役目がある。
SGAの領域は用途別に分かれており、各領域のサイズは動的な構成になってREDOログバッファ以外はインスタンスを起動したままでサイズの動的変更ができる。
SGA(システムグローバル領域)の構成要素
・データベース・バッファ・キャッシュ:
“データ用の作業領域。”ディスクから取り出されたデータがキャッシュされる。各ユーザーこの領域にアクセスしてデータの参照や変更を行う。
なお、データベース・バッファ・キャッシュ上に該当データが存在しない場合は先にディスクからデータベース・バッファ・キャッシュにデータが読み込まれる。最適なパフォーマンスを得るにはデータベース・バッファ・キャッシュに十分な容量を確保して、ディスクI/O操作が頻繁に行われることのないようにすることが必要。