ORACLEMASTER 備忘録3(1/2)
この備忘録はORACLEMASTER Bronzeの勉強用です。基本は教科書に書いていることを書き手なりに解釈してまとめたものであるため、多少間違っている部分もあるかもしれませんのであしからず。参考書は下記のものを使っております。
【オラクル認定資格試験対策書】ORACLE MASTER Bronze[12c SQL基礎](試験番号:1Z0-061)完全詳解+精選問題集 (オラクルマスタースタディガイド)
Enterprise Manager
データベース管理者は管理作業に応じて様々な管理ツールを使い分ける必要がある。その中でも中心となるのが「Enterprise Manager」で、インスタンスやデータベースを管理する際に使用するのに主要なツールである。Oracle Databaseには「Enterprise Manager Express」(以降EM Express)と「Enterprise Manager Cloud Control」とあるが、今回はEM Expressを主に扱う。違いは以下の通り。
・Enterprise Manager Express:一つのデータベースを簡易的に管理したり、パフォーマンスを監視するためのツール
・Enterprise Manager Cloud Control:Oracleインフラストラクチャ全体を単一のコンソールから監視及び、管理することが可能
EM Express
EM Expressとは前述の通り、一つのデータベースを簡易的に管理したり、パフォーマンスを監視するための、Webベースのデータベース管理ツールで、Webブラウザを使用して操作する。EM ExpressはOracleソフトウェアのインストール時に、OUIによって自動的にインストールされる。
EM Expressでの管理作業
EM Expressを使用すると、データベースの監視や、基本的なデータベースの監視作業ができるが、その一方EM Expressは“データベースがオープンしてる時しか使用できない”ので、データベースの起動や停止は実行できない。すべての管理作業を行うときは、Enterprise Manager Cloud ControlやSQLベースの管理ツールを使用する。
EM Expressの構成
DBCAを使用してデータベースを作成すると、EM ExpressのHTTPSポートが自動的に構成される。そのため通常は、追加の構成作業は必要ないが、何らかの理由で、HTTPSポートが構成されていない場合や、HTTPSポートを変更したい場合は、次の手順を実行して手動で構成する。
・EM Expressの手動構成
- ※①リスナープロセスを起動する。
- ※②初期化パラメータ※③DISPATCHERSにPROTOCOL=TCP属性を追加設定する。
- setHTTPSPortプロシージャを実行してポート番号を設定する。このプロシージャを実行するには、SYSDBAとして接続する必要がある。
※①リスナープロセスは「ユーザーのインスタンスに対する接続リクエスト」を受け付けるプロセス。
※②初期化パラメータファイルはインスタンスの設定を行うためのファイル。
※③ディスパッチャは、Oracleバックグラウンドプロセスの一つであり、「共有サーバ構成」という構成で起動するプロセス。DISPATCHERS初期化パラメータは、ディスパッチャプロセスの構成をするためのパラメータ。