ORACLEMASTER備忘録1(2/2)
続き
・SQL
SQLとはリレーショナルデータベースを操作するために使用される言語で、ANSI(米国規格協会)やISO(国際標準化機構)、JIS(日本工業規格)などで標準規格化されている。SQLを使用すると論理レベルでデータを処理することでき、ユーザがデータの物理的な格納場所やアクセス経路を意識する必要はない。
SQLは、大きく4つに分類される。
データ操作言語(DML):データベースからデータの取り出し、新しい行の挿入、既存の行の変更、表からの行の削除を実行する。
データ定義言語(DDL):オブジェクトを設定、変更、削除する。
データ制御言語(DCL):データベースとその構造体のその両方に対するアクセス権の付与・取消しを行う。
トランザクション言語:DMLによる変更をトランザクション単位で管理する。
※「トランザクション」とは複数の処理を1つにまとめたものの意
Oracleデータベースの管理に使用するツールの定義
今回、中身は置いといて大枠である名前だけ紹介する。Oracleデータベースは、「Oracleインスタンス(以下インスタンス)」と「データベース」という二つの主要コンポーネント(部品)で構成されている。
インスタンスは共有メモリに割り当てられる「SGA(システムグローバル領域)」と、データベース内に常駐し、様々なタスクを実行する「バックグラウンドプロセス」で構成される。データベースは「制御ファイル」「REDOログファイル」「データファイル」の3つのファイル群で構成されている。
・データベース管理者のタスク
データベース管理者(DBA)のタスクは、大きく「データベースシステムの構築に関わる作業」、「日々の運用管理に関わる作業」、「トラブルシューティング」の3分野に分類されている。データベースの規模によって、すべてのタスクを一人で行う場合も、複数の管理者で分担して行う場合もある。
・Oracleデータベースの管理に使用するツール
データベース管理者は、Oracleデータベースを管理するために、様々なツールを使用する。ツールは次の3分野に分類される。
インストールとアップグレード関連
ネットワーク関係
インスタンスとデータベースの管理
ツール名と用途は以下の通り
インストールとアップグレード関連
Oracle Universal Installer(OUI):Oracleソフトウェアをインストールする
Oracle Database Configuration Assistant(DBCA):データベースを作成する
Database Upgrade Assistant(DBUA):既存のデータベースを新しいリソースのOracleにアップグレードする
ネットワーク関連
Oracle Net Manager(netmgr):Oracleネットワークの構成を行う
Oracle Net Configuration Assistant(netca):Oracleネットワークの構成を行う
インスタンスとデータベースの管理
Oracle Enterprise Manager(EM):Oracleデータベースを管理する
SQL*Plus:SQLを手入力できるコマンドラインインターファース
SQL Developer:データベースを管理するデラフィカルツール
Recovery Manager(RMAN):データベースのバックアップ、リストア、リカバリ処理を実行する
Oracle Secure Backup:データバックアップの管理
Data Pump:データベース間で高速でデータを転送する
SQL*Loader:外部ファイルのデータをOracleデータベースの表にロード(大量の行データを高速に挿入する)する