IchigoJamはじめました。(5)10進数,2進数,16進数
こんにちは。國松です。
今回はIchigoJamの基本の続きを見ていきたいと思います。
初期化
IchigoJamでは初期化によって変数と配列変数の内容がすべて0になり画面の内容も0、キーバッファも0、時間も0になります。
また自由に文字の形状を定義できるPCGの部分は初期状態の文字形状になります。
変数や配列をそれぞれ個別に初期化するコマンドが用意されています。
コマンド | 説明 |
CLK (クリア キー) | キーバッファとキーの状態をクリアする |
CLV (クリア バイアブル) | 変数、配列を全部0にする 別名:CLEAR |
CLS (クリア スクリーン) | 画面を全部消す |
CLP (クリア パターン) | キャラクターパターン(#700-#7FF)を初期化する |
CLT (クリア ティック) | 時間をリセットする |
CLO (クリア アウトプット) | 入出力ピンを初期状態に戻す |
IchigoJamで2進数,10進数,16進数を扱う。
私達が普段使っているのは10進数です。0~9の数字を使って数値を表現しています。
コンピューターで扱えるのは2進数です。2進数は0と1の組み合わせで数値を表現します。
0と1を高速に切り替えることで様々な処理を行っています。
また、コンピュータでは16進数もよく使われます。16進数は0~9の数字とA~Fのアルファベットを使って数値を表現します。
2進数や16進数についてのもっと詳しくわかりやすい説明は以下のサイトなどを参考にして下さい。
参考サイト
図書館員のコンピュータ基礎講座
ネットワークエンジニアとして 2進数&10進数&16進数
IchigoJamで2進数を表現するには数値の先頭に `(バッククォート)を付けます。’(シングルクォート)ではないので注意してください。キーボードで@の所にあるのがバッククォートです。
1 | `1010 |
2進数を10進数で表示
PRINTコマンドに続けて(2進数表現で)書けばOKです。PRINTコマンドは自動的に10進数に変換して表示してくれます。
また10進数に変換するDEC$()コマンドもあります。数値の後にカンマで区切って桁数を指定することもできます。
2進数に変換するコマンド
1 | BIN$() |
IchigoJamで16進数を表現するには数値の先頭に#をつけます。
1 | #F3 |
コンピューターの世界では16進数もよく使われます。1と0だけでは人間には扱いにくいからです。16進数1桁が2進数4桁に対応します。
コンピューターにとって2進数の様に扱え人間にとって2進数より扱いやすい(短い桁で収まる書き方)のが16進数です。
16進数を10進数で表示
2進数の時と同じにPRINTコマンドに続けて書けばOKです。
16進数に変換するコマンド
1 | HEX$() |
今回はここまでにします。次回はサーボモーターを動かしていきたいと思います。
おまけ
IchigoJam webの紹介
ブラウザで動作するIchigoJamがIchigoJam webです。電子工作をしないならウェブで簡単にIchigoJamを試すことができます。