TOPPERSカンファレンス2019に参加してきました
クローバーフィールドの杉山です。
弊社は今期よりTOPPERSプロジェクトの会員となっております。
TOPPERS プロジェクトはどのような組織でしょうか、TOPPERS プロジェクトのサイトから引用すると下記のとおりです。
TOPPERS(Toyohashi OPen Platform for Embedded Real-time Systems)プロジェクトは、ITRON仕様の技術開発成果を出発点として、組込みシステム構築の基盤となる各種のソフトウェアを開発し、良質なオープンソースソフトウェアとして公開することで、組込みシステム技術と産業の振興を図ることを目的としたプロジェクトです。また、教育コースや教材の開発と、それを用いた教育の場を提供するなどの活動を通じて、組込みシステム技術者の育成に貢献することも目的としています。
ITRONというOSをご存知ない方もいらっしゃるかも知れませんが、軽量のリアルタイムOSとしてスマートメーターや車、ロケットまで様々な場所で利用されています。
今回、TOPPERSカンファレンス2019と同時に開催されるTOPPERSプロジェクトの通常総会に参加してきました。
午前のTOPPERSカンファレンス2019の特別講演については、若手に任せておきます、
午後からのセッションについては、若手はみなトラックBに参加したので、単身トラックAに参加してきました。
ちなみにトラックAのセッションでは下記のような内容でした。
「IoT学習・開発ができるTOPPERSの活動紹介」
「TOOPERS開発者会議実行委員会の活動」
「TOPEERS TECS WG」
「ホームネットワークWG活動報告」
「『箱庭』ワーキンググループ立ち上げと活動内容の紹介」
「車載向けECUシュミレータ ATHRILLの紹介」
「Linuxを使用したシステムにおける、アイソレーション技術」
「新ユーザインターフェースOntenaの紹介」
TOPPERSプロジェクトでは、ITRONの普及を図るため「開発環境」「教育」に必要な環境等を整備していますが、新たに仮想的なシミュレーション環境を構築するため『箱庭』ワーキンググループが発足されました。
新たな製品を開発する場合、多くの部品、複数の企業が参画して開発を実施することになると思います、実機がなくともある程度テストできる仕組みを構築することが目的のようです。
また、海外での利用を促進するためのドキュメントの作成も今後実施していくようです。
OSについては、マイクロソフトやアップル、グーグル社のOS、Linuxなどに押され気味ですが、ITRONの軽量なリアルタイムOSである部分をしっかり押し出して、海外へ普及して欲しいと思います。
今回参加して若手たちがいい刺激を受けたように思います。
さてさてクローバーフィールドとして、どのような貢献ができるでしょうか。