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この時期の風物詩、緑の封筒と労働保険事務組合の巻

著者:馬詰道代
公開日:2019/06/01
最終更新日:2019/06/01
カテゴリー:雑記

昨日、電話が鳴りました。
労働保険・・・と言われます。
2日ほど前に緑の封筒が届いています。
この時期、緑の封筒といえば、労働保険料の申請書類一式です。
私の机にはそれが2つございます。
クローバーフィールド分ときじねこ分、この2つです。

それ絡みなのかと思います。

電話の向こうのお姉さんは、最初に「緑の封筒がそろそろ届くと思います」
と言われます。
そして、「中小企業の役員や代表の方も労働保険に加入できるようになりました」と言い、
「労働保険の対象になる社員さんは何名ですか?」と聞かれます。
「その説明に直接、会ってお話ししたい」が目的のようです。

私はナンバーディスプレイに出ていた『0120』に不信感を抱きます。
セールスとちゃうん?と思いつつ、いっぺん話を聞いてみたろと思います。
とりあえず、弊社に来られるようです。

「すみません、もう一度、お名前をお願いします。労働保険、なんでした?」
と尋ねます。
「労働保険事務組合経営管理センターです」と言われます。
「どちら様が来られますか?」
と来られる方の名前を尋ねます。
「◯◯か◯△です。当日の朝、電話をしてからお伺いします」

受話器を置いた私はググります。
厚生労働省のサイトも調べます。
中小企業の経営者が加入できる労働保険は特別加入制度というもので、どうもこれは労働保険事務組合を通して申請しなあかん仕組みのようです。

ふと、思い出します。
成年後見制度信託支援という制度が頭に浮かびます。
ある一定の資産がある被成年後見人について、国が決めた信託銀行にその資産のほとんどを預け直ししなさいという制度です。
半強制の制度で、これを拒否ると成年後見人になっている家族はその役を解任されます。
また、信託銀行に預けるための契約には裁判所が決めた弁護士にお願いしないといけません。
知り合いの弁護士に、なんてお願いは却下されます。
私が信託銀行と契約処理をすると費用はかからないのに、国が指名した弁護士を介するとなんやかんやで50万円近くかかるという制度でございます。
これを書きながら、今、気づきました。
成年後見制度信託支援の契約時、成年後見申し立て、それ以降の事務報告書等、裁判所に提出した全てをコピーしたものがその弁護士の手中にありました。
成年後見人が家族の場合、その書類等に煩雑さが見受けられたら、成年後見人として相応しくないなどと判断し、解任、そして弁護士が成年後見人になり報酬を得る。
そんな事案も想定していたのかもしれません。

こうして国は関係各所が円滑に回るような制度を作ったりするようです。
そして、私はそういう手合いの方々にお手間を取らせないよう自立でなんとかしようとするわけです。
申し訳ないじゃないですか。
高級取りの高尚な方々に私ごときのことでお手を煩わすのは申し訳が立ちません。

労働保険事務組合の方は来週、来られます。
なんでしょう。
助成金の話なんぞもしはるかも知れませんね。
楽しみです。

労働保険事務組合等をググって状況が把握できたとき、また、電話が鳴ります。
『0120』から始まる番号です。
下二桁に見覚えあります。

「はい、ありがとうこざいます。クローバーフィールドです」
「えっ、きじねこさんではないでしょうか?」
「はい、きじねこでもあります」
「こちら労働保険事務組合・・・」

キタッー

「あの、先ほどもお電話いただきました」
「えっ、そうですか。失礼しました」
と切られました。
昨日は安土町の日やったんでしょうか。
取り急ぎ、来週が非常に楽しみです。

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