教わる側から教える側へ
高木です。こんばんは。
一昨年から、弊社には実務未経験者が入社し始めました。
実務未経験なので、いろいろ指導しないといけないことがあります。
世の中には、教わったことを貪欲に吸収していく人もいれば、そうでない人もいます。
幸いにして、弊社に入った未経験者たちは前者だと感じています。
これは以前から何度もいってきたことなのですが、他人から教わることばかりいくらやっていても、すぐに頭打ちになってしまいます。
もちろん、自ら学ぶことや、教わったことを実際の業務で実践することも大切です。
しかし、それだけでも不十分なのです。
教わり、自ら学び、それらを実践し、そして人に教えることが必要です。
実践するだけであれば、たとえば3のことをやるのに3の実力があればどうにかこうにか対応できます。
しかし、人に3のことを教えようと思えば3では不十分で、4や5でも不安が残ります。
10ぐらいの能力を身につけて、ようやく余裕を持って教えることができるようになります。
未経験で入社したあと、先輩や上司からまずは教わり、そして早い段階で後輩に教える立場になってもらう、この体制を作りたいと考えてきました。
大手の企業であれば、毎年のように新卒採用を行い、先輩から後輩へと知識や経験を伝える流れができていることも多いと思います。
しかし、弊社のような小さな会社では、そういう体制を作るには相当努力しなければ困難なのです。
教わる→教えるだけでなく、人からもらう立場から人に与える立場になることは何をやる上でも重要です。
多くの宗教でも、救済される側から救済する側になるように説いています。
救済する側になって、はじめてその人は本当に救われるということです。
図式としてはまったく同じことだと思います。
宗教ということでは、蓮の花の話を聞くことがよくあります。
蓮の花は沼などドブの中で綺麗な花を咲かせます。
多くの人は自分が花になりたいと願いますが、本当に目指すべきなのは蓮を育み、花を咲かせるための養分を与えるドブになることなのです。
自分が花になろうとすると苦しいばかりなのに、ドブになって自分以外の人に花を咲かせようとすれば自分の中の本当の力が出てくるものです。
と、いろいろ偉そうに書きましたが、会社も私自身もそうしたドブになりたいものです。
今年はますます未経験者の入社が増えることが予想されます。
正直いって、なかなか手が回りきらない状況です。
そういうこともあるので、まだ人を教えることの経験が不十分な経験者の方は、よろしければ弊社の門を叩いていただけると幸いです。