苦心して動かすからこそ感動がある。
高木です。こんばんは。
「ソフトウェア」と一口にいっても、現在では分野がさまざまです。
普通の人にとって馴染みが深いものでいえば、スマホのアプリ、Webアプリケーション、PCで使うデスクトップアプリケーションなどがあります。
一方で、普通の人はあまり意識していないようなところにもコンピュータが使われています。
コンピュータが使われているということは、そこで動くソフトウェアもあるということです。
弊社はどちらかといえば、機器を制御するソフトウェアを主に手がけています。
かつてはもっと幅広くいろんなものに関わっていたのですが、得意分野を明確にすべきだという考えもあり、また実際に集まっている技術者の傾向もあって、このような方向性になっています。
私自身、もともとハードウェアよりのソフトウェアにずっと関わってきましたので、この方向性は大歓迎です。
そんな弊社ですので、実務未経験の新人が入社した場合には、そっち方向で教育を行うことになります。
業務系の典型的なSESを主な事業としている会社であれば、新人にはJavaを教育するのが定番のようですが、弊社は違います。
たとえば、下記の動画でも紹介している二足歩行ロボットを動かすことを新人教育の一環でやっています。
クニロボちゃんが歩いた日。
キタロボくんより腰のフリが大きい! pic.twitter.com/Ds4HVFunC0— 株式会社クローバーフィールド (@cloverfield_inc) 2018年12月13日
この二足歩行ロボット(=ピッコロボ)は、取扱説明書どおりに組み立てて、プログラムを書き込んで動かすといった、一見簡単そうなことが一筋縄ではいきません。
メカものというのはなかなか思い通りにはいかないものなのですが、このピッコロボも例外ではありません。
ビスの締め方一つで、取扱説明書通りに組み立てたつもりでも期待通りに動かないことが多々あります。
ソフトウェアに限っても、実際に期待通りに動かすまでにはいろいろハードルがあります。
そういったハードルをひとつひとつクリアしていくことで、なかなか思い通りに動かなかったものが少しずつ動くようになっていきます。
当然、その過程では、自分が組み立てたピッコロボに愛着も湧いてくることでしょう。
そして、苦心の末、期待通りに動いたときには感動もあるはずです。
そういった感動の積み重ねがエンジニアには必要な経験なのです。
ある程度誰でも確実にこなせるようなカリキュラムで研修を行えば、何となく形にはなりやすいと思います。
しかし、研修の課題をこなすことだけが目的になってしまい、感動を味わう経験がないままであれば、実際の業務に携わるようになっても辛さばかりを味わうことにもなりかねません。
こんな悠長なことを言ってられるのも、入社してくる新人が少ないからこそなのかもしれません。
それならそれで、人数が少ないときにしかできないことに今は精一杯取り組みたいと思います。