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弊社の給料が安すぎる。

著者:高木信尚
公開日:2018/10/19
最終更新日:2018/10/19
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

今回はちょっとショッキングなタイトルを付けてしまいました。
実はこの件についてはかなり前から問題提起し続けています。
弊社の給料は普通に考えて安すぎるのです。

単に「給料が安すぎる」といっても、どんな角度から見るかによって中身が変わってきます。
ざっと挙げると、

  • 個々の従業員の満足度や納得度
  • 採用活動における競争力
  • そもそもの絶対的な賃金基準

といったことがあります。
順番に見ていくことにしましょう。

まずは、ひとつ目の「個々の従業員の満足度や納得度」からです。
これについては各自の主観もあるので一概にはいえません。
会社に対する貢献度合いに応じた報酬という意味では、相応の金額を払っているとは思いますが、それで満足するか、納得できるかは別の問題だからです。
これについては、なぜ現在のような給与なのかを、具体的に説明していく必要があるのでしょうね。

二つ目の「採用活動における競争力」については、かなり苦戦しています。
以前、ハローワークインターネットサービスに掲載されている求人情報をスクレイピングによって収集するツールを新人社員に作らせたことがあります。
収集したデータを集計した結果を見る限り、弊社の給与は決して高くはないけれど、同業他社に比べて低すぎはしないことはわかっています。
ただ、中の中から中の上程度の給与水準では、どうしても競り負けてしまいます。

もう一つ弊社の求人情報が不利な理由は、あまりにも正直に書きすぎていることが挙げられます。
ある同業他社の方は平然と次のようにいいます。

求人情報には高めの給与を掲載しておいて、面接に来た段階で(ずっと安い)本当の給与を提示するんですよ。

もっと酷いところになると、採用が決まってから、あるいは入社してから本当の給与を提示するところさえあるようです。
さすがにそうなると詐欺師といわざるを得ません。

いくら競争力が低いからといって、詐欺師の仲間には入りたくありません。
それに、正直ベースの求人情報を出しておけば、目先の損得に振り回されるようなマヌケをフィルタリングする効果もあるでしょうから、これでいいともいえます。

最後の三番目が一番の問題です。
社員本人がいくら満足しようが納得できようが、採用活動が滞りなく進もうが、絶対的な賃金水準が低いことにはどうしようもありません。
もしかすると、私が古い人間だから時代錯誤な感覚なだけかもしれませんが……。

弊社の場合、社員間の格差も結構あります。
多くの粗利をもたらした社員の給与はそれなりですが、そうではない社員の給与は本当に少ないのです。
ある意味、徹底した成果報酬ともいえるのですが、あまりも安い給料では結婚して子供をもうけてとはいかないでしょう。

もちろん、社員本人が何の努力も貢献もしない状態を続けているにも関わらず、無条件に給与を上げるのはよいことではありません。
それは社員による会社からの搾取ですし、間接的に他の社員からも搾取していることになるからです。
それを踏まえた上で、どんな凡庸な社員であっても会社に一定の貢献ができる仕組み作りを行っていかなければならないとは考えています。

社員の給与を上げようと思うと、方法は主に2つしかありません。
もともとの会社や経営者の取り分を減らすという方法もあるのでしょうが、弊社の場合は現時点でもほぼ削りようがありませんのでこれは該当しません。

ひとつは、粗利そのものを増やすことです。
これは営業努力もありますが、実際にはより高収益な事業にシフトするしかないと思います。

もうひとつは、粗利を再配分する方法の見直しです。
将来的に会社の中核を担うであろう社員には多くを配分し、そうではない社員には配分を減らすことになります。
当然、社員間の格差はさらに拡大します。

なかなか賃金水準を底上げすることは簡単ではありませんが、今後も継続的に取り組んでいかなければなりません。
そして、できることなら先ほど挙げた給与を上げるための二つの方法に、それぞれの社員も関与してもらいたいものです。

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