ユーザーはどのように買い物をするか(関連商品の購入/同じ商品の購入):猫でもできるオンラインショップ18
商品を購入することが買い物の一つのゴールでしたが、その先にもうひとつのゴールが存在します。オンラインショップでの買い物では「シェア」が一番最後のステップとして紹介されることがあります。とはいえ、人に勧めたりオンライン上でレビューを書いたりするのはユーザーの一部であり、多くの人は自分の中で買い物が完結することも多いでしょう。
オンラインショップでも実店舗でも、買い物に満足したのであれば、一番わかりやすい反応は「同じ商品を次も購入する」ことではないでしょうか。これは値段の高い安いにかかわらず行われます。たとえば歯磨き粉の風味や使用感が気に入ったので次回も買う、という場合もあれば、自動車のデザインやフィーリングが気に入って、モデルチェンジに合わせて買い換える、という場合もあるでしょう。価格が安いものは短期間で、逆に価格の高いものは期間を十分に開けて次の購入行動を起こします。
買い物はエンターテインメントの要素があるので、毎回異なる商品を試すことでワクワクする気持ちを味わいたいところではありますが、それでも同じ商品を購入するのは、「失敗がない」ことが一番の理由です。特に年齢が高くなるとその傾向は強くなります。ユーザーに高齢者が多い商品では、商品のデザインや内容を大きく変えすぎると、既存のユーザーが離れてしまうこともあります。
同じ商品の購入以外で、「失敗がない買い物」をすることができるもう一つの方法が、「関連商品の購入」です。ひとくちに関連商品といってもその種類は多岐にわたります。同じ商品の仕様違い、商品でつかう消耗品やオプション、同じブランドの商品などです。
同じ商品の色違いやサイズ違いの商品では、満足度の高い買い物ができるはずです。サイズが大きと単価が安くなる場合があり、逆に使い切れる適切なサイズのものが購入できたりと、使い勝手を知っているだけにより自分にあった買い物ができるからです。
消耗品やオプションは、その商品を使うためにしぶしぶ購入することも多いですが、その商品の性能や機能の大半を担っていることも多いため、買い物の満足度はそれなりに期待できます。
同じブランドの商品も、まったく新しい別のブランドを購入するよりは「はずれ」が少ないはずです。ただし、そのブランドが商品のラインナップを分けているのにはそれなりの理由があるはずで、自分が気に入った商品のどのポイントを気に入っているかを明確にしておかなければ、期待はずれの買い物になることもあるでしょう。
これらを踏まえて関連商品の提示やリピーターへの案内をすると、ユーザーの信頼やロイヤリティーを獲得することができます。