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台風一過で考えるBCP

著者:杉山貴規
公開日:2018/09/05
最終更新日:2018/09/06
カテゴリー:技術情報

クローバーフィールドの杉山です。

昨日の台風はかなり強かったですね。

被災された方、お見舞い申し上げます。

また、本日予定されていた大阪市の「880万人訓練」もホンマもんの災害で取りやめになりました。
災害に備える大事さが身に染みた一日でした。

私は、客先に詰めていたのですが、いくつかの拠点で停電が発生して業務が停止してしまいした。
幸いなことに停電による機器の故障は無かったので助かりました。

帰りは最寄りの鉄道が運転を取りやめていましたが、地下鉄で極力家の近くまで移動して、徒歩で帰りました。
雨がやんでいたので予想より楽に帰宅できました。

私の住んでいる堺市も停電が発生した地区があり、帰りによったコンビニエンスストアに一家でカップラーメンを買いに来ている人達が結構いました。

9/1の防災の日にちなんだ記事を思い出しました。

65%が「用意せず」=災害時の持ち出し袋-費用懸念も・意識調査

「面倒くさい」とか「お金がかかるから」みたないな感じですよね。
確かに災害って、いつ起こるかわからないもので、今じゃなくても良いかも知れません。

でも、災害って老若男女、善人も悪人も関係無くやってきます。

備えはとても大事です。
そして、継続して見直さないといけないので面倒なものです。

さて、明けて本日ですが、無事に仕事は再会できたでしょうか。

災害は、老若男女、善人にも悪人にも、企業にも平等にやってきます。

災害発生後も人が生活を続けるように、企業も事業を継続する必要があります。

事業にダメージを与えるものとして、火災、設備や機器の故障、情報システムのセキュリティ・インシデントなどがあります。

ダメージを負った場合、いかにして回復し事業を継続させるかを設計しておく必要があります。

事業継続計画とかBCP(Business Continuity Plan)と言われるものです。

BCPを設計する場合、自社の事業に必要な資源を整理して、事業を継続するために優先順位の高いものから順番に発生しうめ問題に対して備えを検討していきます。
発生する問題も多岐にわたるため中々大変な作業になります。

弊社のように事業を継続するために必要な機器や情報が少ない場合、単純なBCPで間に合います。

例えば工場などの設備がある場合、火災が発生した場合や台風などで水没した場合、道路や鉄道などに障害が発生した場合、電気やガス・水道などが停止した場合など、どのように対応するのかを検討して行きます。
工場が複数個所に分散している場合、復旧するまで受注しているオーダーを他の工場へ割り振って対処するのか、受注をキャンセルすべきなのか。工場の従業員は、他の工場に振り分けるのか。

本社が災害で利用できない場合、他の事業所で本社機能の代行ができるのか、代行するためには何が必要なのか、権限の委譲や必要な情報の連携などを考える必要があります。

システムの開発についても、サーバなどの機器、事業に必要なデータをどのように格納し、どのような問題に備えて設計していくのかしっかり検討していく必要があります。

そして、問題が発生した場合にどのくらいの期間で復旧が可能か、問題の程度によって失われる情報なにか、どの程度まで復旧できるのか、それが事業を継続するうえで許容できるのか、できなければどうするのか。

こんな時期なのでしっかり検討してはいかがでしょうか。

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