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「本を作る」という感覚

著者:高木信尚
公開日:2018/08/19
最終更新日:2018/08/19
カテゴリー:技術情報
タグ:

お盆以来、すっかりライターになっている高木です。こんにちは。

クローバーフィールドでは何とか年内に書籍を3冊世に出そうという計画を立てています。
すでに試験的に出版を果たした『速習! ワードプレス高速化テクニック』の経験を踏まえ、本格的に出版に力を入れていこうということです。

出版にあたっては、Amazonのプリント・オン・デマンド(POD)というサービスを利用しています。
電子書籍はKindleを利用しています。
はっきりいえば誰でも出版できるプラットフォームです。

「出版できる」という意味では大手の出版社に企画を通すより簡単です。
まあ、はっきりいってしまえば、同人誌と自費出版の中間みたいなものです。
ちなみに、PODもKindleもサービスを利用するための料金はかかりません。

「誰でも出版できる」とは書きましたが、本当に誰でも可能か、つまり参入障壁がまったくないかというと決してそんなことはありません。
まず、過去に本を執筆した経験がない人が、いきなり200~300ページも執筆しようと思っても、不可能とはいいませんが非常に困難です。
せめて、身近に経験者がいて相談できる状況がなければ実際に脱稿するところまでたどり着けないと思います。

そして、書籍として仕上げるためには、さらにいくつもの関門があります。
執筆は書籍を出版に至るまでの工程のひとつに過ぎないのです。

同人誌の制作に関わったことがある人なら大体想像がつくと思います。
生の原稿が出来上がったからといって、それで直ちに出版にはなりません。

編集作業が必要になりますし、校正も必要です。
図表類の作図も必要ですし、表紙のデザインも必要になります。
場合によってはISBNの取得も必要になることでしょう。
権利関係の調査や許諾を得る作業が必要になることもあります。

そして、実際に出版サービスに乗せるための手続きも必要になります。
この手続きは慣れれば機械的な作業かもしれませんが、最初は戸惑いますし、失敗もするものです。
だから、まずは試験的にやってみないことには、とても本格運用できないのです。

このように、1冊の書籍を完成まで持っていくには、いくつもの工程が必要です。
それらをすべて一人でやるのは大変です。
相当多才な人でなければ無理だと思います。

出版社から書籍を出版するのであれば、原稿だけ執筆すれば、あとは出版社に任せておけば済みます。
しかし、あくまでも商業出版ですから、著者が好きなようにはなかなか書けないのです。
対象読者を少しでも広げる、つまりマーケットを少しでも拡大するためには、どうしても素人寄りにせざるを得ません。
ましてや、マニアックすぎるテーマではなかなか企画が通らないのです。

その点、自分たちで何もかもやる分には、どんなに尖がった内容でも出版できてしまいます。
これは書き手にしてみれば大きな魅力といえます。

昨日は原稿を約10ページ分執筆しました。
今のところ、25文字×29行を1ページとして計算していますので、空白部分も含めて7,250文字程度になります。
400字詰め原稿用紙に換算すると18枚ほどでしょうか。

今日も同じぐらい書きたいと考えています。
そして、このブログの執筆です。
秋ぐらいまでこの状態が続きそうです。
年内はすっかりライターです。

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