Raspberry Pi 3 でのGUI – wxGlade最新, Kivy日本語
津路です。
wxGlade
前回でアップデートしたwxGladeを試しましたところ、以前あった不具合は結構解消されているようです。
1.Frameのsizerがデフォルトでverticalですが、変更可能です。
2.既存のwidgetを追加するには、sizerやFrame, Dialogを追加してからになります。
GridSizerなどの空いている個所には追加可能です。
3.配置やサイズはマウスでは変更できません。移動しようとするとエラーがでます。
Kivy
Windowsでは日本語入力可能で、Macでは変換候補も表示されるそうです。
Raspbian jessie環境では、全角・半角ボタンを押すと ‘ しか表示されないので、システムIMEが認識されていないようです。
ctrl + spaceを押すと、反応がなくなり、escapeで終了することもできなくなり、結果、電源を落とすしかありません。
そこで、色々調べてみると、KivyがIMEに使っているSDLの履歴を探ってみるに、Added support for fcitx IMEと2.05に見つかりました。
Kivy自体を最新にすることを考えました。
https://kivy.org/docs/installation/installation-rpi.htmlに従い、依存パッケージをインストール。
ソースをGitHubからgit cloneして、makeし、$PYTHONPATHをソースディレクトリに設定。
しかし、ERROR import TouchRingで失敗し、起動すらできません。
そこで、gitからmasterをインストールしました。
sudo pip install git+https://github.com/kivy/kivy.git@master
しかし、それでも fcitx-mozcはONになりませんでした。
event.type == SDL_TEXTEDITING では、event.edit.textがdecodeされて、texteditが返されています。
ここで、英語キーボードの ‘ が返されているらしいです。
また、上記のkivy起動時のエラーは、pythonバージョンによって、_py_ZeroStructが定義されていないのが原因らしいので、現在 python3を指定してビルドしています。 結果は、次回にします。
Qt Creator vs Code::Blocks vs wxGlade
Qtでは、sizerを配置したりしなくても、簡単にwidgetを配置できますし、マウスで移動などもできます。
Code::Blocksでは、以上のことができません。
wxGladeは、見栄えが良くなりましたが、デザイナーであり、デザイナーとしては良くなったとはいえ、widgetの種類がいまいち少ないです。Code::Blocksには、widgetの種類がたくさん搭載されています。