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一足先にサマータイム対応

著者:高木信尚
公開日:2018/08/11
最終更新日:2018/08/11
カテゴリー:技術情報

高木です。こんにちは。

世間では2020年に向けてのサマータイム導入に関して賛否両論の議論が行われているようです。
先日まで、その様子を「私には関係ない」と冷めた目で見ていました。

しかし、私も無関係ではいられなくなりました。
もしサマータイムが導入されるとなれば、現在開発中の製品はまともに影響を受けるからです。
しかも、リリースの時期を考えると、サマータイム導入が正式に決定してから着手したのでは手遅れになります。

そうした事情もあり、夏季休暇前に前倒しで仕様の検討を行いました。
幸いにしてまったくの新規開発でしたので、過去のしがらみにとらわれることなく仕様を決定することができました。

開発中の製品については具体的なことは書けませんが、サマータイムについてお話しする上で必要な特徴を挙げると……

  • 時計表示を行う。
  • インターネットには接続しない。
  • 出荷後、容易にはバージョンアップできない。
  • 製品は10年以上使用される可能性がある。

といったところでしょうか。

上記の特徴を踏まえ、サマータイムのはっきりした制度がわからない現状で仕様を決定しなければならないのです。
また、仮に今回のサマータイムが導入されなかったとしても、今後サマータイムやその他の時計をずらす制度のアイデアが浮上する可能性も考えられます。
もちろん、今回のサマータイムが導入されたあと、数年後にまた同様のことが起きる可能性もあり得ます。

この製品に関していえば、時計表示はそれほど重要な機能ではないと思います。
いろいろな事情でなくすことはできないですが、もしなくても製品は成立する程度のものです。
そんな感じなので、最悪「何もしない」という選択もあり得ます。

しかし、もし「何もしない」という選択を行い、実際にサマータイムが導入されればユーザーが多かれ少なかれ不便を感じることでしょう。
できることならユーザーに負担をかけるような選択は避けたいものです。

そこで画期的(笑)な仕様を考えました。

実際にサマータイムが導入された場合、システム設定メニューからユーザーが自分で時計をずらせるようにするというものです。
この仕様であれば、サマータイムが何月何日から始まり、何月何日で終わるのかが事前にわからなくても問題ありません。
サマータイムが始まる日に(あるいは前日に)ユーザーが自分で時計を進め、サマータイムが終わる日に(あるいは翌日に)自分で時計を戻せばいいのですから。

しかも、ずらせる時間は±12時間の範囲とします。
何なら分単位で設定できるようにしてもかまいません。

素人でも完全に理解できる完璧すぎる仕様です。

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