Raspberry Pi 3でのGUI開発 : wxGladeアップデート
津路です。
現在パッケージから入手できるのはwxGlade 0.6.8です。
いろいろ不具合があるため、wxPythonを仮想環境を作って、アップグレードを行うことにしました。
https://wiki.wxpython.org/BuildWxPythonOnRaspberryPi のシナリオ通りに行いました。
まず、Optionalの通りにツールをインストールし、Python3.6をダウンロードしてビルドしました。時間がかかります。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install build-essential tk-dev libncurses5-dev libncursesw5-dev libreadline6-dev libdb5.3-dev libgdbm-dev libsqlite3-dev libssl-dev libbz2-dev libexpat1-dev liblzma-dev zlib1g-dev
$ wget https://www.python.org/ftp/python/3.6.4/Python-3.6.4.tar.xz
$ tar xf Python-3.6.4.tar.xz
$ cd Python-3.6.4
$ ./configure –-enable-optimizations
$ make
ビルドしたものを、make altinstallにて、オプションインストールします。これにより、バイナリがバージョンごとにインストールされます。
次に、仮想環境を作り、activateします。
$ cd ~
$ python3.6 -m venv wx
$ source ~/wx/bin/activate
(wx) tsuji@clover みたいに、名前がつきます。
次に、wxPythonのtarballをダウンロードしてきます。
バージョンは、4.0.3でした。
解凍して、必要なツールをまたインストールします。
(wx) $ sudo apt-get update
(wx) $ sudo apt-get install dpkg-dev build-essential libjpeg-dev libtiff-dev libsdl1.2-dev libgstreamer-plugins-base0.10-dev libnotify-dev freeglut3 freeglut3-dev libwebkitgtk-dev
次に、requirements.txtを読み込ませて、環境をチェックして整備します。30分ほどでしたかかかります。
(wx) $ cd wxPython-4.0.3
(wx) $ pip3 install -r requirements.txt
pipのバージョンが古いからアップグレードしなさいと警告が出ます。
次に、build.pyを使って、ビルドを開始します。数時間かかります。
(wx) $ python3 build.py build bdist_wheel --jobs=1 --gtk2
最後に、インストールします。
(wx) $ cd ~/wxPython-4.0.1/dist
(wx) $ pip3 install wxPython-4.0.1-cp36-cp36m-linux_armv7l.whl
以上で、wxPython4.0.3を使えるようになりました。
今度は、wxGlade0.9.2preをGitHubからダウンロードして使ってみました。
python3.6 wxglade.py
インストールしたwxPythonが使用されていることを確認します。
使ってみましたが、0.6.8の不具合が少し改善されてるみたいです。画面構成が一括になっていて、widgetのプロパティを変えると即座に反映されたり。
詳細は次回に。