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転職は悪か?

著者:高木信尚
公開日:2018/07/31
最終更新日:2018/11/11
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

終身雇用制が実質的に崩壊した現在、新卒で就職した勤務先に定年退職まで留まることは少なくなりました。
とはいえ、短い期間で転職を繰り返すことが嫌われる傾向にあるのも確かです。
転職回数を繰り返すたびに、転職先の選択肢が狭くなるのを実感した方も少なくないでしょう。

今回は「転職」という行為は悪なのかについて考えてみたいと思います。

弊社は新卒の応募も受け付けてはいますが、現在のところ中途採用がメインです。
中途採用というのは、ほとんどのケースで転職者を対象にしているわけです。
もし、転職が悪だとすれば、弊社はその悪に依存した採用活動をしていることになってしまいます。

少なくとも弊社は、自らが悪と考えるものに依存した行動を取っているつもりではありません。
ですので、転職そのものは悪ではないと考えています。

ここからは私の個人的な考えですが、転職そのものが悪ではないとしても安易な転職は決してオススメしません。
今いる職場が酷いところで、人権を無視したような扱いをされるとか、人間関係が最悪で生き地獄のようだとしてもです。

中には何度も転職を繰り返しているけれども、行った先々で必ずいじめられる人がいます。
まさに最悪の人間関係で、そんな職場からは一刻も早く離れたいと考えるかもしれません。
しかし、どこに行ってもいじめられる人というのは、もう一度転職しても同じようにいじめられる可能性が高いです。
結局のところ、問題の原因を外部に求めている以上は何度転職しても同じことです。

あるいは、労働基準法はじめとした法律なんか完全に無視したようなブラック企業に勤めている人もいることでしょう。
確かに酷い会社かもしれませんが、その人はなぜそんな会社に入社してしまったのでしょう?

ブラック企業に勤める人はブラック労働者の可能性が高いと思います。
もしかすると、仕事はできるかもしれませんね。
それでも、会社を利用すべき物のように考えている人は、結局は労働者を物のように考えている会社と非常に相性がいいのです。
そうした状況を放置して、所属している会社がブラックだから即転職という行動をとったとしても、行き着く先はまたブラック企業であることが多いのです。

繰り返しになりますが、転職は悪ではありません。
しかし、今ある問題から逃れるために転職しても、状況が好転する可能性は低いと思います。

このように書くと、「今の職場に居続けると生命の危険さえある」といった大げさな意見が出ることもあるかもしれません。
しかし、そんなことになるのは、今の職場で周囲にいい顔をしようとするから危険が迫るのです。
退職するつもりならそんな必要もありませんから、生命まで取られることなどないと思いますよ。
それでもやはり危険があるのなら、それはもう職場といえるものではないので、避難するのも止む無しかと思いますけど。

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