アットホームって何?
高木です。おはようございます。
職業柄、いろいろな会社の求人情報に触れる機会があります。
とくに弊社と同じような小規模の会社の求人情報は何かと参考になります。
その中でよく見かける労働条件もあれば、よく見かける企業PRもあります。
いわゆるブラック企業がよく使う表現というのも当然見かけます。
求人広告というのは、ある意味不動産の広告と同じようなものだといわれます。
不利な条件があっても、表現の仕方次第で極力よい印象を与えようとするのです。
不動産広告であれば、山の上の非常に不便な立地であれば、「静かな住環境」とか「見晴らし最高」といったPRをします。
同様に、会社の規模が小さければ「少数精鋭」とか「アットホームな職場」とかの表現を使うことが多いようです。
人数が少ないから「少数」はわかりますが、少数だからといって精鋭だとは限らず、ポンコツばかりということも少なくないと思います。
もうひとつの表現、「アットホーム」というのは何なのかよくわかりません。
一応、辞書でも引いてみました。
英辞郎で調べると、
at-home
【名】
社交的集い、家庭招待会、市民招待日
【形】
自宅[家庭]用の、自宅[家庭]での
発音 əthóum、カナ アットホウム
ということです。
「アットホームな職場」とか「アットホームな雰囲気」という用法なので、形容詞と考えるべきでしょうね。
形容詞ということは、「自宅[家庭]用の、自宅[家庭]での」ということのようです。
会社が自宅兼事務所だということでしょうか?
私には意味がわかりません。
そういえば、これを書いていて思い出しました。
私が大学を卒業して最初に就職した会社であったことです。
先輩が転職のオファーを受けたようで、悩んでいるといっていました。
彼がいうには、高専卒の自分にとってはビッグなチャンスだけれど、今いるこの会社は非常にアットホームで居心地がいいとのことでした。
居心地がいい会社は離れたくないというのはその通りでしょう。
クローバーフィールドの社員を見ていると、非常にこの会社を居心地よく感じている者もいるようです。
個人差があるので万人に当てはまるかどうかはわかりませんが・・・・・・。
先ほどの先輩がいう「アットホーム」というのはどういう意味でしょうか?
念のため国語辞典も引いてみることにします。
コトバンクによると、
( 形動 )
(家庭にいる時のように)くつろいださま。家庭的。アト-ホーム。 「 -な雰囲気」
ということのようです。
私は長い間自宅で仕事をしていた経験があります。
家庭にいるときのようではなく、まさしく家庭にいながら仕事をしていたのです。
そのときの状況はというと、子供は騒ぐし、妻はくだらないことで話しかけてくるしで、なかなか集中して仕事をすることができません。
結局、みんなが寝静まった深夜になってからが本番になるのです。
あるいは、自室に閉じこもって一人きりで黙々と仕事をするかです。
これが「アットホーム」ということでしょうか?
クローバーフィールドはどうかといえば、先ほどの観点からすれば決してアットホームとはいえないかもしれません。
そんなにアットホームがよければ、私は以前のように自宅で仕事をするスタイルを貫いていたでしょう。