続・色について改めて考えてみる。
高木です。おはようございます。
昨日に引き続き、色について考えてみることにします。
前回は「何色?」アプリの色名の表記を改善するにあたって、子供でもわかる身近な色名はどこまでなのかを検討していました。
「しゅいろ」や「やまぶきいろ」はどこまで認知度があるのか、簡単には結論が出ません。
私の中では、「しゅいろ」も「やまぶきいろ」も小学校で使う絵の具に入っているので(子供も含めて)誰でもわかるという認識でした。
しかし、現実はそうではないようです。
昨日、妻に聞いても、朱色はともかく、山吹色は小説か何かで読んだぐらいなので実際の色はよくわからないとのことでした。
馬詰に聞いても似たようなものでした。
これでは、身近な色とはいいにくく、仮に色名として表示しても、それが結局どんな色なのかわからなくなってしまいます。
おそらく、次回のバージョンアップでは、赤みの橙を「しゅいろ」、(24色相環でいう)橙と黄みの橙を「だいだい」とすることにします。
ただし、ある程度明度や彩度が低いものは「ちゃいろ」と表記したいと考えています。
緑みの青については、他に適切なだいたい表現も思い浮かばないので、従来通り「あおみどり」に統合したいと思います。
赤緑色弱の場合、青と緑の違いは普通の人以上に敏感ですので、実際の色を見ればわかるでしょうね。
表記の正確さを重視するのであれば、シアンやマゼンタのような名前も使いたくなるところですが、そんな色名を子供がわかるとはとても思えません。
また、マンセル表色系やXY色度図など、マニアックな表現を使えば拒絶反応さえ示されかねません。
個人的にはHSVまたはHLSによる表記も欲しいとことです。
ただ、彩度や明度はともかく、色相は数値で表記されてもなかなかピンときません。
その点、今はダウンロードできなくなっている「カラールーペ」というアプリは本当によかったのです。
この表現方法は、いずれ「何色?」アプリにも取り入れられないか検討してみたいと思います。
あとは明度に関しての調整が必要になりそうです。
HSVで数値化すると、RGBのうちの最大値が明度になります。
しかし、見ればわかるように、実際の明るさはGreen > Red > Blueの順になります。
PCでそれぞれの色を表示させ、それをモノクロで印刷すれば一目瞭然です。
黄色であればRed + Greenですから、Greenよりさらに明るくなるのは当然といえます。
これを実際の明るさに近づける工夫が必要になりそうです。
また、環境光による補正も必要でしょう。
明るい屋外と暗い室内では、カメラに映った映像の色は異なります。
また、蛍光灯の下では全体的に青みがかかってしまいます。
人間の目(というか脳)は、それを自動的に補正しているのです。
実際には、明るさだけなら照度センサーでなんとかなると思いますが、蛍光灯の青みなどの補正はかなり難しい気がします。
またまだ研究の余地はありそうです。