医者も万能ではない。
高木です。おはようございます。
もう10年ぐらい前になるでしょうか?
私がブログを書き始めて間がないころ、自分の健康状態や家族のことはブログに書かないほうがいいということをどこかで読みました。
理由ははっきり覚えていません。
ただ、書かないほうがいいということを積極的に書く理由もないので、普段はできるだけその手の話題は避けています。
とはいえ、健康状態や家族のことが主題ではなく、何か別に主題があって、補助的にそういったことを書くことならあります。
先日もMOAMETALが私の長女と同い年とは思えない話を書きましたが、そこでも主題以外で家族の話をしています。
さて、今回もそういった理由で自分の健康状態について書くことにします。
昨年末からずっと外科に通院しています。
正確にいうと、1月末でいったん通院を終えたのですが、4月の下旬から再び、ほぼ同じ内容で通院を始め、現在の通院中です。
どこが悪いかというと、右足親指の爪が変形しているため、爪が指に食い込んで炎症を起こしたのです。
ちょっとした傷なのですが、これがなかなか治りません。
最初は私から見て左側(人差し指の反対側)の傷が悪化して不良肉芽ができていました。
それが年末から1月にかけてです。
4月は私から見て右側(人差し指側)に傷ができ、傷み始めたので通院を再開しました。
通院している間に、再び左側(1月にいったん治った側)に傷ができ、右側は治ったものの左側が悪化しました。
昔の医者であればすぐに爪を抜いたそうです。
そのほうが早く治るからですが、次に生えてくる爪がまともとは限らず「問題を先送りにするだけだ」と先生はいいます。
1日でも間を空けるとすぐに悪化するたちの悪い状態のため、主治医の先生は5月の連休中も休日返上で治療にあたってくれました。
それでも結局はよくなったり悪くなったりの繰り返しで、日常生活にも支障を来すだろうということで、先日とうとう爪を抜きました。
先生にしても、さんざん努力してきたにも関わらず、それが報われることなく最終手段を取ることになり、無念だったろうと思います。
私はというと、実際にはそんなに深刻には考えていません。
爪なんか失ってもまた生えてくるものです。
歯科で治療に失敗されるよりはずっとマシというものです。
医者といえども決して万能ではありません。
見立てを誤ることもあれば、治療がうまくいかないこともあります。
いや、そういうことのほうがもしかしたら多いかもしれません。
うまくいかないとすぐにクレームをつける人もいますが、私はそういうことはしません。
治療を受ける場合、医療機関との間では準委任契約を交わすことになります。
実際には契約書を交わすことなんかありませんが、社会通念上そういうことになっています。
準委任契約なので、医療機関は結果の責任を負いません。
クレームをつけたがる人からすれば、「そんないい加減な!」と思うかもしれません。
しかし、医療機関からすれば診察や治療を拒否することもできないのに、結果責任を求めるのは酷すぎます。
善管注意義務を怠ったとかならともかく、精一杯やっても結果が出なかったのであれば、感謝することはあってもクレームをつけるのは間違っています。
(医者に限らず)専門家が万能であると考えるのはあまりにも浅はかであり、世の中は人間の力で常にどうにかなるほど甘くないのです。
そんなわけで、今日もまた通院することになるわけですが、すでに爪を抜いてしまったのでそう長引くことはないでしょう。