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デザインの練習(信号機のデザイン1):猫でもできるグラフィックデザイン37

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/04/24
最終更新日:2018/04/25
カテゴリー:技術情報
タグ:

今回からは街を歩いたり、車を運転したりすると必ず目にする「信号機」のデザインについての考察です。信号機は世界中で使われており、また長い歴史もありますので、デザインの変更が容易ではないことは承知のうえです。現在使われている信号機について、デザインの意味や使われ方、特殊な場合の表現方法などを追っていきながら、よりベターなデザインの可能性について考えていきます。

まずは考察のベースとなる、「現在使われている信号機」についてみてみましょう。信号機とは「電気で操作される灯火により、交通整理のための信号を表示する機械」を指すそうです。信号機はランプの数で3つに分けることができます。信号機といえばこれ、の青/黄/赤の三位式、歩行者用などの二位式、交通量の少ない交差点などで採用される一位式があります。これらに矢印信号が組み合わされることもあります。

信号機で可能な表現は次のようなものです。点いている状態、消えている状態、点滅している状態です。つまり、一灯の信号で3種類の情報を送ることができます。三灯では9種類です。もちろん、「組み合わせ」を利用するとさらに情報量は増えますが、一瞬で情報を判断する必要がある信号機では、組み合わせに意味をもたせることはできるかぎり少なくしたほうがよいでしょう。

三位式の信号機では、青の点灯では「進むことができる」です。「進む」ではなく、「状況に問題がなければ進んでもよい」という意味だそうです。黄色の点灯は「進んではいけない」です。もちろん、急ブレーキなどになってしまい、安全に停止できない場合は除きます。赤色の点灯は黄色と同じく「進んではいけない」です。すでに交差点内で右左折をしている場合に限り、進むことができます。

交通量の少ない夜間などに、黄色や赤色が点滅している三位式の信号機もあります。黄色の点滅は「状況に問題がなければ注意しながら進むことができる」、赤色の点滅は「停止位置で停止し、安全確認後に進むことができる」です。なお、一位式の信号も点滅していることが多いですが、意味は同じです。

三位式の信号機は車両用に設置され、歩行者用信号機のない交差点では歩行者もこれをみて判断します。歩行者に対してと、車両に対してとでは少し意味が異なるようですが、ここでは取りあげません。歩行者のイラストが表示される二位式の信号では、三位式の黄色灯にかわり、青色の点滅を使います。おそらく、歩行者は移動速度が車両に比べて遅いため、二位式を採用していると推量します。

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