箇条書き2:猫でもできるWebライティング20
「箇条書き1」では箇条書きの使いどころやメリットについて書きましたが、ここでは箇条書きの上手な書き方、望ましい書き方について説明します。
まずは箇条書きの項目数について考えてみましょう。「マジックナンバー」という考え方をご存知でしょうか。人が短時間の間に覚えておくことができる情報のかたまりの数を指します。マジックナンバーの数値は研究者によって異なりますが、概ね4±1、あるいは7±2とされています。簡単な箇条書きであったとしても、20個、30個と数が増えると後半の項目の方を見ているときには最初の方にどんな項目があったのかを忘れてしまいます。箇条書きのメリットを最大限に活かすには、項目数を抑えたほうが良さそうです。
逆に、少なすぎる箇条書きも意味がありません。1項目だけの箇条書きの意味の無さを考えるとわかりますが、すくなくとも3項目以上、できれば4項目以上の場合に箇条書きを使いたいところです。これらを考えると、箇条書きの項目数はおおむね3から9個くらいに留めたほうが良さそうです。
また、箇条書きはかならず見出し、もしくは説明とともに使うべきです。見出しや説明を省くと、その説明が各項目の冒頭に必要となり、箇条書きが冗長になります。ついでにいえば、書き出しに同じ語句を繰り返さないのも箇条書きの書き方として知っておいたほうが良いです。
悪い例
・カレーは食べていて飽きない
・カレーは種類が多い
・カレーはレトルトでも美味しい
良い例
【カレーの良いところ】
・食べていて飽きない
・種類が多い
・レトルトでも美味しい
さらに、箇条書きで用いる言い回しや文章の表現方法は統一しましょう。体言止めで統一、ですます調で統一、である調で統一、などを意識して、これらの混在は避けたほうが良いです。
悪い例
【カレーの良いところ】
・食べていて飽きないところ
・種類豊富
・レトルトでも美味しいです
良い例
【カレーの良いところ】
・食べていて飽きない
・種類が多い
・レトルトでも美味しい
また、これは直接ライティングに関わるところではないですが、インデント(字下げ)をきちんとしたり、行頭番号と内容の間はきちんと設けなければいけません。これはCSSで調整できる部分です。ここを怠ると、読者に箇条書きであることが伝わりません。
とても便利な箇条書きですが、箇条書きばかりではメリハリがつかず、かえってわかりにくくなることもあるでしょう。ひとつのコンテンツ中で箇条書きは使用する数を制限することをおすすめします。