画像に関するライティング1:猫でもできるWebライティング16
Webサイトのコンテンツの中心は文章ですが、それに次いでたくさん用いられるのが画像です。Googleで検索すると、キーワードによっては画像の検索結果が最上部に表示されることもあることをご存知でしょうか。SEOやユーザビリティを考えると、画像についてもライティングが必要な場面があります。
検索エンジンのクローラーはWebサイトを巡回し、コンテンツに含まれている文章を蓄積、分析します。このとき、文章だけでなく、画像についての情報も収集しています。画像の情報といえばExif(=Exchangeable image file format)が有名です。Exifには写真の撮影日時や場所、カメラ機器の情報、撮影条件などが含まれています。ただし、このExif情報は撮影機材によって登録するデータの範囲や量が異なったり、編集したり削除できたりするため、検索エンジンはそこまで重要視していないのではないかと推量します。
Exif情報では「何を撮影した写真なのか」についての情報は含まれていません。ただし、どこで撮影したのか、いつ撮影したのか、また機種によっては撮影者が誰なのか、を判断することができます。これらの情報から、時間、場所、撮影者などを複合的に判断して「同じものを撮影している可能性が高い」と判断することはありそうです。また、写真を撮影するとファイル名が連番で管理されます。これをそのままアップロードした場合、一連の画像である、あるいは近い情報を持った画像である、と判断することはありそうです。
一方で、画像を解析することでそこに何が写っているかを判断している可能性は高いです。Googleは写真管理サービスとして「Google フォト」を提供しています。Androidユーザーであれば利用している方も多いのではないでしょうか。「Google フォト」では撮影した写真を前述のExif情報ふくめ、いろいろな手段で分析して、自動でアルバムや写真ムービーを作成してくれます。特にタグ付けせずとも、キーワード検索できることを考えると、「Google フォト」の機能が検索エンジンにフィードバックされていることは十分に考えられるでしょう。
ここまで紹介してきたものは、ユーザーが手を動かさずとも収集される画像の情報です。これらは今後さらに精度が上がっていくことが予想されます。次回以降は、検索エンジンに「何の写真なのか」をより能動的に伝える手段について考えていきます。