言葉同士の関係:猫でもできるWebライティング14
SEOを意識した文章を書くには、特定のキーワードを織り込むだけでなく、ユーザーの検索行動を想像してそのキーワードにまつわる言葉を使う必要があります。言葉が良くないですが「罠の種類を増やす」というイメージです。
キーワードにまつわる言葉は、言葉同士の関係性から考えていきます。言葉同士の関係性は、大きく5つに分けることができます。それぞれ見ていきましょう。
まずは「同義関係」です。同義とは「意味が同じ」という意味です。たとえば、「携帯電話」と「ケータイ」のような関係です。類義語もここに含みます。類義語と同義語とは分けて考えたほうが良い場合もありますが、Webライティングでは同じように扱っても問題ないように思います。
次は「対義関係」です。反対語、反義語がそれにあたります。たとえば、「未婚」と「既婚」のような関係です。言葉を使う場面によって、対義関係が成立する場合としない場合があるので、対義関係をみつけるには文脈が重要です。
3つ目は「包含関係」です。概念的に、上位や下位に属する関係です。たとえば「動物」と「猫」のような関係です。この場合、動物が上位で、猫が下位です。
4つ目は「結合関係」です。合成語のことを指し、複数の言葉を組みあわせてあらたな言葉ができる関係です。たとえば、「田」と「畑」を結合させて「田畑」としたり、「着る」と「物」を組みあわせて「着物」としたりします。
最後は「共起関係」です。これはあまり耳馴染みがないかもしれません。ある言葉と一緒につかわれることが多い言葉との関係を指します。たとえば「抜けるような」と「青空」、「軍靴」と「音」などの関係です。和歌の枕詞ほどルール作りされていない関係ですが、組みあわせて登場する頻度が高いものを指します。
この5つの関係を理解できたら、キーワードからそれぞれの関係を持つ言葉を見出していきましょう。ここでは「ダイエット」を例に考えてみましょう。
キーワード:ダイエット
同義関係:痩せる、痩身
対義関係:太る、肥満
包含関係:健康、食事制限、運動
結合関係:単品ダイエット、ダイエットサプリ
共起関係:レシピ、ジム、続かない
いずれも重要ですが、特に「同義関係」と「共起関係」の言葉には注意したいです。同義関係にある語群のなかで、自分の設定したキーワードの検索数が多いほうかどうかを見極める必要があります。また、複数のキーワードを使う場合には共起関係の言葉を候補とすべきです。