オリジナルコンテンツの評価:猫でもできるWebライティング04
「コピーコンテンツ」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。「コピーコンテンツ」とは、あるWebサイトの一部、あるいは全部を複製して作成されたコンテンツを指します。そのようコンテンツで構成されたWebサイトを「コピーサイト」「スクレイピングサイト」などと呼ぶこともあります。Googleはコピーコンテンツを好みません。コピーして作られたサイトは評価されないどころか、マイナスの査定をするようです。
「データの比較」はコンピューターが得意なことのひとつです。Googleは、データベースに登録された各サイトのコンテンツをの内容および公開時間を比較することで、コピーされたコンテンツかどうかを判断しています。当然のことですが、コピーサイトはオリジナルサイトがなければコンテンツを作ることができません。つまり、オリジナルサイトは常にコピーサイトよりも先に作られます。これを利用することで、そのサイトがオリジナルかどうかを判断しています。これは、たとえば同じサイト内の場合もオリジナルコンテンツとコピーコンテンツとを判断して決めているようです。
「コンテンツはオリジナルでなければいけない」という認識がWebマーケティングの世界で広がったのは、このような背景があったと推量します。ただ、ここでも「Googleの限界」が問題になる場面があります。
コンテンツがオリジナルであることはもちろん良いことでしょう。ただ、オリジナルであることはGoogleの評価基準のひとつではありますが、全てではありません。また、その重要度もそれほど高くないようにみえます。具体的な例を挙げると、コピーサイトであっても、Googleの他の評価基準をうまく満たしたサイトを作ることができれば、オリジナルサイトよりも上位に表示される可能性は十分にあるのです。このような場合に、ユーザーにはどちらをオリジナルだと認識するかは明らかです。
筆者も小さなECサイトの商品情報を10年以上にわたって書いていますが、同業のECサイトが商品情報をほとんどそのままコピペしたり、語尾だけ変えて掲載しているのをよく見かけます。Googleで商品を検索して、そのお店のほうが上位に表示されたりすると、臍を噛む思いです。
これは、他の施策さえきちんとしていればコンテンツはコピーでも大丈夫、という結論ではありません。他の施策も大事、オリジナルコンテンツであることも大事、というスタンスがベストだと思います。