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Googleができることとできないこと:猫でもできるWebライティング03

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/02/11
最終更新日:2018/02/11
カテゴリー:技術情報

Webライティングのターゲットは2種類います。ひとつはユーザーで、もうひとつはGoogleです。いまでは誰でもその名前を知っている検索エンジンであるGoogleですが、Googleの検索結果に不満を持ったり疑問を感じたりしたことはありますか?

おそらくほとんどの方は「ない」と答えるでしょう。筆者も長くGoogleの検索エンジンにお世話になっていますが、Googleを使って調べたいことを調べきれなかったことは、これまで多くても数度くらいだと思います。Googleの信頼感、あるいは万能感は、ユーザーに共通するこの経験から生み出されていると推量します。

一度Googleが万能だと思い込んでしまうと、Googleができること以上のものを要求してしまいます。いつかはGoogleが検索してくれるはずだ、といって自由奔放に文章を書いたり、Googleなら理解してくれるはずだ、といってマークアップを怠ったり、Googleが翻訳してくれるはずだ、と言って多言語対応しなかったり、などなど、Googleを信頼しすぎていることで失敗しているWebサイトがたくさんありそうです。

Googleの中身はざっくり言うと「蓄積されたデータ」と「データをマネジメントするプログラム」ですので、できることもあればできないこともありそうです。たとえば、該当する文字列を探し出すのはできることですが、その文字列が何を意味しているのかを理解することはできません。たとえば、ルールに沿ってWebサイトの順位をつけることはできますが、Webサイトの内容を評価して順位をつけることができません。いずれも、もしかしたら将来はできるようになるかもしれませんが、今はまだできていないのです。だからこそ、ユーザーだけでなく、Googleにとってもわかりやすく、理解しやすい文章を書かなければいけないのです。

一方で、進化し続けるGoogleを必要以上に侮るのもNGです。Googleのアルゴリズムはたくさんの優秀なエンジニアや博士達が協力しながら、毎日アップデートしています。少し検索エンジン最適化についての本を読みかじったからといって、小手先のテクニックでGoogleを騙すことはできない、と思ったほうがよいでしょう。

Googleに適度に信頼を寄せながら、とはいえ思考を停止させること無く、Googleとユーザーに向けた文章を書いていくことがWebライティングのポイントです。

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