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Head Cleaner:猫でもできるWordPressのプラグイン選び22

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/02/06
最終更新日:2018/02/06
カテゴリー:技術情報
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今回紹介するプラグインは「Head Cleaner」です。Head CleanerはHTMLのhead部分を修正することで、HTMLを最適化するプラグインです。headをどのように修正して、その結果どんな効果があるのかをみていきましょう。

Head Cleanerはhead内をきれいにすることで、WordPressサイトの高速化を実現します。高速化のためのプラグインとしては、コンテンツをサーバー上にキャッシュすることをサポートしてくれるプラグインもありますが、「Head Cleaner」はこれらとは異なり、クライアント側の処理を高速化するのを助けてくれます。

Head Cleanerが調整してくれるタグには次のようなものがあります。重複しているタグの削除、コメントや空白の削除、URLの正規化をするカノニカルタグの追加、CSSファイルの結合と圧縮、JavaScriptファイルの結合と圧縮、JavaScriptファイルの読み込み位置の変更、JavaScriptライブラリの重複と読み込み順の調整、xml宣言の出し分け、OGPタグの追加などです。

このように、「Head Cleaner」という名前ですが、フッター部分のHTMLも調整してくれます。また、Cleanのイメージから想像するような削除や整理だけではなく、タグの追加を行う事があることも知っておきましょう。

Head Cleanerが効果を発揮するのは、プラグインをたくさんインストールしたときです。プラグインをインストールすると、プラグインが独自にJavaScriptファイル、CSSファイルを読み込みむ場合があります。これは各プラグイン専用に読み込むのですが、たとえばJavaScriptのライブラリである「jQuery」ファイルを、WordPress本体や他のプラグインですでに読み込んでいるにも関わらず、もう一度読み込もうとすることがあります。プラグインの仕様や組み合わせが悪いと、同じファイルの読み込みを何度も繰り返すことになり、結果としてサイトを表示するまでに時間がかかることがありますが、Head Cleanerはこの交通整理をしてくれるのです。

上記のように、Head Cleanerが修正する箇所は多岐にわたるうえに、大胆な変更が多いです。設定によっては、他のプラグインの動作がおかしくなることも予想されます。プラグインをたくさんインストールしたからHead Cleanerで高速化しておこう、という感じで気軽にインストールするのはやめておいたほうがよいかもしれません。まずはインストールするプラグインをじっくりと吟味した上で、Head Cleanerを使うのであればインストールしたプラグインの動作やサイト全体の表示を確認しながら、慎重に設定していくことをおすすめします。

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