Search Meter:猫でもできるWordPressのプラグイン選び17
今回は「Search Meter」というプラグインを紹介します。Search Meterはサイト内検索で検索されたキーワードをダッシュボードから確認できるようになるプラグインです。
Webサイトは複数のページで構成されることが多いですが、昨今はいわゆる「シングルページ」と呼ばれる、1ページで完結しているものも増えています。シングルページであっても、より詳細な内容を解説するページやブログ記事などを含めば、階層構造を形成しているサイトが多いはずです。ところで、一つのWebサイトにはどれくらいのページが含まれているのでしょうか。Web制作会社が制作費用の例としてあげるページ数を参考にすると、平均で8ページ〜10ページ程度のページ数からスタートすることが多いようです。これはWordPressで言うところの「固定ページ」に相当するページの数だと考えられます。一方で、「投稿」はどんどん追加されるはずなので、そのページ数には際限がありません。Webサイトを構成する複数のページの中から、目的のページへ誘導するツールの一つが「サイト内検索」です。
さて、WordPressなどのCMS(Content Management System)が一般的になるまでは、サイト内検索の実装はハードルの高い作業でした。MySQLやPostgreSQLのようなオープンソースのRDBMS(リレーショナルデータベースマネージメントシステム)がたくさん使われるようになると、それを使ったホームページ作成システムも開発されるようになり、結果として検索に強いホームページも増えました。同時期にGoogleは自社の検索システムをサイト内検索に使えるウィジェットの提供を開始しており、これに助けられた小規模サイトも数多くあったことでしょう。
サイト内検索が利用されるシーンはどんなものでしょうか。以前、神戸市が公式サイトをリニューアルした際、サイト内検索の検索フォームのみをのせたトップページを公開したことが話題になりました。おそらく、情報量の多いWebサイトではサイト内検索がメインのナビゲーションになっている場合もありそうです。また、トップページや上位階層のページをひととおりみて、欲しい情報が見つからなかった場合の次のアクションとしてサイト内検索が使われることも予想できます。サイト内検索の検索ワードは、訪問ユーザーの本当の要求を知る手がかりになります。
「Search Meter」はサイト内検索で検索されたキーワードをダッシュボードから確認できるようになりますので、検索ワードを知りたい管理者にピッタリのプラグインです。実はGoogleアナリティクスをきちんと設定すれば、サイト内検索の情報も見ることができます。「Search Meter」と「Googleアナリティクス」と、どちらが良い、というわけでもなく、長期的な分析にはGoogleアナリティクスを、瞬間的な需要を掴み取るのにはSearch Meterを使う、というような使い方がオススメです。