WP-PageNavi:猫でもできるWordPressのプラグイン選び07
今回紹介するプラグインは「WP-PageNavi」です。WordPressの定番プラグインの一つですが、他の定番プラグインと比べると総インストール数はそれほど多くありません。
WordPressサイトでは、ページ間の移動を担うリンクがあります。投稿では時系列でひとつ古い投稿やひとつ新しい投稿に移動するリンクを表示させることができますが、WP-PageNaviはこのようなリンクをリッチにすることができます。
Webサイトでは、特にブログのように定期的にコンテンツを追加するタイプのWebサイトでは、結果として過去のコンテンツが埋没してしまう可能性が高くなります。SNSのようにフロー情報を扱うWebサイトではそれでも良いのですが、古いコンテンツも最新のコンテンツと同じように扱うべきWebサイトでは過去のコンテンツにどうアクセスさせるかが重要となってきます。Webサイト内の検索機能でもよいかもしれませんが、キーワード検索では網羅性にかけることや、検索エンジンがうまく辿れないこともあり、ページネーションは非常に有効です。
冒頭で総インストール数がそれほど多くないことについて触れましたが、これは2つ理由があると推量できます。ひとつは、出来る限りプラグインを使わずに機能を実装するのを良しとする流れがあるからでしょう。もうひとつは、WordPressをインストールすると合わせてインストールされる標準テーマでも、Twenty Fourteen以降ではリッチなページナビゲーションが実装されるようになったことです。
この現状を踏まえると、このプラグインを使う理由がどこにあるのかということになりますが、その理由をいくつか挙げてみましょう。ひとつはメンテナンスの問題です。ページネーションはプラグイン無しで実装できるのは確かですが、正しく動作させるにはWordPressの知識がそれなりに必要です。WordPressのバージョンアップでこの部分の仕様が大きく変わるとは思えませんが、使い勝手の部分でもメンテナンスが続けられているプラグインを使うのは理にかなっていると思います。
もうひとつは、効率の問題です。ページネーションの仕様などはサイトが変わってもほぼ変化しないと思いますので、それをチューニングする時間があるのであれば他の箇所を改善する時間に充てたほうが良でしょう。