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サーバーを変える:猫でもできるWordPressサイトの高速化13

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:YOSHIDA Takayuki
公開日:2018/01/13
最終更新日:2018/01/13
カテゴリー:技術情報
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いよいよ「WordPressの高速化」というタイトルがカバーする範囲から外れてしまいそうなトピックではありますが、高速化のために使用しているサーバーの変更についても検討してみましょう。

2005年頃までは、レンタルサーバーが遅く感じたら乗り換えてしまえばいい、という雰囲気もありましたが、最近は大手と言われるほとんどのレンタルサーバーで速度や稼働状況が良くなっており、乗り換えを手段として使うことは少なくなってきたように思います。

その一方で、「慣れているから」とか「おつきあいの都合上」などの理由で古い設定のままレンタルサーバーを使い続けているWebサイトもたくさんあります。また、以前の記事でも書きましたが、昼間は快調にアクセスできたけれど夜にアクセスしてみると驚くほど遅かった、ということは現在でも起こりえます。

自身のWebサイトが「もっさり感」の原因であればそれを解決する方法もあるかもしれませんが、同じレンタルサーバーを共有している同居者が原因である場合は、一度サーバーの変更を検討してみましょう。原因の切り分けがなかなか難しいとは思いますが、これまで紹介した施策を試したけれど、時間帯や曜日によってあきらかに遅くなっていることがある場合などはその疑いが強いです。

一方で、WordPress的視点で考えるとすれば、一つのページの中でループを複数回まわしている場合などは処理にかなり時間がかかりますので、自身のサイトが「もっさり感」の原因になっている可能性もあるでしょう。読み込みに極端に遅いページを見つけた場合は、ループが入れ子になったり、無限ループになっていないかを確認しましょう。

では、自分のサイトではなく、同居者が原因であると判明したとして、どのレンタルサーバーに引越しすればよいのでしょうか。このヒントはこれまで挙げた施策の中にあります。ひとつはキャッシュの設定ができるかどうか。また、PHPやMySQLが最新のものが利用できるようになっており、PHPではFastCGIなど高速化サービスが利用できるかどうか。また、サーバーのCPUが十分に高性能で、速度の早いSSDを使っているかどうか、などです。サーバー選びの参考にしてみてください。

サーバーの変更は手間も費用もそれなりにかかりますので、実施するかどうかの判断はいろいろな高速化の施策ののなかでも一番最後にするべきだと思います。なお、同じレンタルサーバーサービスの同じプランであっても、契約した時期が異なると共用するサーバーも異なるため、状況が違うこともあります。慣れたサーバーを提供サービスごと変えてしまうのではなく、あらためて借り換えるだけでも改善することがあるかもしれません。いろいろ試してみましょう。

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