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なぜプロの技術で勝負しないのだろう?

著者:高木信尚
公開日:2017/11/07
最終更新日:2018/06/21
カテゴリー:雑記

高木です。こんばんは。

私はかなり前(もう10年以上になります)からウェブ制作を手伝ってくれるパートナーを募集した経験があります。
主に株式会社きじねこを通じてですが、そこでずっと疑問に思っていることがあります。
今日はそんな話をしたいと思います。

ウェブ制作のパートナーを募集すると、過去の実績ということで、きれいな、あるいはカッコいいサイトの一覧が送られてきます。
サイトのURLであったり、トップページの画像だったりします。

単なるデザイナーを募集しているのであれば、URLの一覧を送ってくれるだけでもいい場合もあります。
デザインというのは見た目、つまり意匠だけでなく、レイアウトや動線などのUI設計を含みます。
ですから、実際に動かしてみることができない画像だけというのは論外ですね。
実際に動かして確認できるのであれば、デザインに関してはそれでもまあいいかと思います。

ただ、多くの場合、単なるデザイナーを募集しているわけではないのです。
もちろん、コーディングなんかもやってもらわないといけませんよ。
いろいろな閲覧環境で確認して、互換性が保たれているかなどは要チェックです。

そんなことよりも、本当に知りたいのは運用実績なんです。
それらのウェブサイトを制作し、運用した結果、どれだけの利益を顧客にもたらしたかなんです。

とはいえ、現実には、顧客のそうした情報を開示するのは難しいでしょうね。
だから、なぜ自分のウェブサイトの運用実績を示せばいいと思うのですが、実際にはなかなかそういう実績を示してくれません。

中には、きちんと自分のウェブサイトを開設・運営して、そこで実績を上げている方もいます。
けれども、多くの方は、自分のウェブサイトがないとか、あってとしてもまともに運用してないとかが多いのです。

顧客に利益をもたらすウェブサイトを制作するプロなのであれば、まずは自身のウェブサイトを運営して集客すればいいはずですよね?
なのに、なぜかそういうことはせずに、マッチングサイトに依存していたりするのです。

よく「金を買いませんか?」とか「不動産投資をしませんか?」といった電話やDMが来ますね。
「そんなに儲かるんなら自分でやればいいのに」と思うのですが、その人たちは自分では手を出しません。
成果が出るウェブ制作のプロなのに、自分でウェブサイトを作って成果を上げようとしないのは、同じぐらい胡散臭いと思いませんか?

独立して事業を開始したばかりの方など、それぞれ事情はあると思うので一概にはいえませんが、この辺りどうなんでしょうかねえ?

もし、自分は、きれいなサイト、カッコいいサイトを作るプロであって、成果を上げられるかどうかは自分の範疇ではないということであれば、正直にそう顧客に伝えるべきではないでしょうか?
そうすれば、上流工程は別の担当者に任せるなど、いろいろ手の打ちようがあるというものです。

嫌味でいっているように聞こえたら大変申し訳ありません。
でも、嫌味でも何でもなくて、本当に素朴な疑問なんです。

あともう一点。
ウェブサイトを開設していても、自分の本名も住所も電話番号もメールアドレスも掲載していない方が多いのはどうしてなんでしょうねえ?
個人情報を公開したくないなら、自営業なんかやらなければいいと思うのですが、違いますか?

本当に素朴な疑問なんです。

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