文系プログラマーのダメっぷり
高木です。おはようございます。
ブログというのはキャッチーなタイトルをつけるべきです。
今回はこんなタイトルになってしまいましたが、私は何もすべての文系プログラマーがダメだといっているわけではありません。
とまあ、今回は言い訳からスタートしてしまいました。
気を取り直して、文系の学生はどんな職種に就職するかから見ていきましょう。
文系の職種の代表格は何といっても営業です。
文系学生はマーケティングや企画を希望することが多いそうですが、それらの職種に就くのは多くが営業経験者です。
営業以外では、公務員、総務、経理、公認会計士などの士業がありますが、ほぼ有資格者でなければなれません。
上で挙げたような職種に就く文系出身者はいいのです。
ところが、それらの職種に就けない人たちがいます。
いろいろな事情があるとは思いますが、典型的なのは営業に向いていないと考えてのことだと思います。
そうして仕事にあぶれた人が、どういうわけかプログラマーに流れてきます。
繰り返しますが、文系自体は何も悪くありません。
文系を選択して自分の進路と決めたのであれば、自信をもってその道に進めばいいのです。
にもかかわらず、なぜ畑違いの技術職を目指そうとするのでしょうか?
文系を選択した学生には、大きく分けて二種類があると思います。
ひとつは、本当にその道に進みたくて文系を選択した学生です。
もうひとつは、数学が苦手などの理由で、理系を選択できないのでやむなく文系を選択した学生です。
ここからは私の推測ですが、文系出身者でプログラマーに流れてくる人の多くは後者のような気がします。
数学を避けて文系を選び、営業を避けて今度はプログラマーを目指そうというわけです。
もちろん、そうではない人もいることでしょう。
大学は文系の学部を選んだけれど、学生時代にプログラミングの面白さを知ってその道を目指したとかいうのなら構わないのです。
私は工学部の出身ですが、学生時代は歴史や言語学に興味があってそちらばかり勉強していましたので、気持ちはよくわかります。
しかし、残念ながら、数学や営業を避けてプログラマーを目指すというのが典型的なケースではないでしょうか?
プログラマーというのは本来は技術職です。
技術職に数学は必須であり、それが苦手だから文系を選択した人たちに務まるとは思えません。
SESの業界では、そういった文系プログラマーでさえ「技術者」と呼びます。
けれども、技術者というのは本来、工学部出身の技術職の人を指す言葉です。
多少拡大解釈をするとして、工学部出身でないまでも同等程度の学力が必要なはずです。
「PG」と呼ばれて単純作業に従事する人たちは、技術者ではなく「一般作業者」だと思います。
「上級PG」と呼ばれる人たちでも、おそらくは「技能者」であって技術者ではありません。
「SE」と呼ばれる人たちの多くも、本当は設計なんかやっていなくても、誰かが考えたことを文書化しているだけだと聞きます。
本当にそうであれば、「SE」と呼ばれる人たちの多くも「一般作業者」です。
技術者ではない人たちを「技術者」と持ち上げて気持ち良く働いてもらうのは、営業上の戦略としては正しいのかもしれません。
何でもいいので時間いくらで売り上げを上げてくれればいいのですから、そういう発想になるのだと思います。
クローバーフィールドでは、「一般作業者」ではなく本当の「技術者」を目指す人材を求めています。
さんざん文系プログラマーの悪口を書きましたが、今この時点でそのような状況であっても構いません。
大切なのはこれからどうするかです。
もちろん、遅れをとった分を取り戻すには、文字通り血のにじむような努力が必要になります。
昨日も書きましたが、そうした試練を乗り越えられるだけの「やる気」と「熱意」を目に見える形で示してみてください。