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なぜ下請けを前提とした営業活動をするのか?

株式会社クローバーフィールドの経営理念
著者:高木信尚
公開日:2017/06/03
最終更新日:2018/06/21
カテゴリー:雑記
タグ:

高木です。おはようございます。

私が株式会社きじねこ(設立時点では有限会社キジねこソフトウェア)を設立してから10年以上がたちますが、その間、いろいろな方から営業を受けました。
ここでいう営業は、FAX複合機のリースとか、営業代行とか、証券会社とか、そういった営業ではなく、同業者やそれに近い方々からの営業です。
現在では、クローバーフィールドにもしばしば問い合わせをいただいています。

多くは個人事業主かそれに近い零細企業です。
それ自体は別にかまいませんし、外注先も確保する必要があったので、声をかけてくださるのは助かります。

ただ、どうしても違和感があるのは、そのうちの大部分の方が下請け仕事を前提として営業活動を行っていることです。

下請けの仕事が悪いといっているわけではありません。
しかし、下請けの仕事しかしないというのは何か違うと思うのです。

自社製品を作るなり、元請けになるなりする努力をすればいいのに、なぜか下請け前提の営業ばかりやっているのです。
できるできないは別です。

結果はともかく、挑戦しなければいつまでたっても生活のための収入を得るためだけの仕事をしかたなく続けることになるのです。
そんな仕事ばかりやっていて、やる気を出そうとしても無理があります。

もちろん、生活はしていかないといけませんので、そのための収入は確保しなければなりません。
けれども、そればかりになってしまっては、あまりにも貧乏くさいではないですか!

その意味では、SESはそれ以下かもしれません。
下請けといいたいところですが、時間の切り売りでは下請けにさえなっていません。
まさに最底辺です。

最底辺の中で、商流が浅いとか深いとかいっても受注額と支払いサイト以外、何も変わりません。
そういったことを判断基準に、勝ち組とか負け組とかいってみても、目くそ鼻くその世界です。

それでも、業界を最底辺で支えるSESも必要なことは確かです。
だからSESに関わること自体が悪いわけではありません。
問題は社内の全員がSESにしか関わっていないことにあります。

SESを専業にしている会社の多くもそのことは自覚しているようで、形だけでも「受託開発もやります」とか「受託開発をやりたい」といっています。
けれども、何の実績もない会社がそんなことをいっても説得力がありません。
また、具体的な計画もなく「将来的に~」とかいっているのは、日本語に翻訳すると「やらない」という意味です。

そして、話は最初に戻るのですが、受託開発であっても下請けを前提とした営業しかできないようでは何の面白みもないのです。

下請けもSESも麻薬のようなものです。
それ自体が会社を殺すことはありませんが、それなしでは生きていけなくなります。
営業にしてみれば比較的楽に安定した収益をあげられるので、強い依存性があるのです。

この記事を読まれた方が、もしこれからこの業界に飛び込もうと考えているのであれば、そのあたりも参考に会社を選んでみてください。

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