同族会社自体は悪くないけれど
高木です。おはようございます。
昨日は同族会社について、あらためて考えさせられるできごとがありました。
そのできごとの詳細は、ここで書くといろいろ問題がありそうなので控えることにします。
今回は、あくまでも一般論ということで。
まずは同族会社についておさらいしておきましょう。
家族や親族で要職を占めている会社を同族会社と考える人は少なくありません。
確かに、そのような会社の状態を「同族会社」と呼ぶことはあります。
しかし、「同族会社」には厳密な定義があります。
「同族会社」というのは、上位3株主の持ち株比率が50%を超えるような会社をいいます。
役員やその他の要職を家族や親族が占めている会社を「同族会社」と呼ぶのは、あくまでも派生的な表現です。
では、同族会社は悪いことなのでしょうか?
いいも悪いも、中小零細企業の多くは同族会社です。
小さな会社に入れば、そこが同族会社である可能性は非常に高いと思います。
けれども、そのこと自体が悪いわけではありません。
クローバーフィールドは、小さな会社ですが同族会社ではありません。
23名いる株主には家族や親族の関係を持つ者は誰もいません。
役員や従業員についても同様です。
一方で、代表の杉山が運営している株式会社ナレッジベースや、私が運営している株式会社きじねこは典型的な同族会社です。
クローバーフィールドは同族会社ではないから良い会社、ナレッジベースやきじねこは同族会社だから悪い会社などということは一切ないのです。
ここからが本題です。
同族会社自体は決して悪いことではありません。
しかし、その事実を隠ぺいしていたとしたらどうでしょう?
本当は何人もの役員が登記されていて、役員報酬も受け取っているにもかかわらず、その事実を隠していたとしたらです。
おそらく、従業員が汗水たらして得た収益が、その隠れた役員への報酬を支払うために費やされてしまっています。
役員の存在を隠しているというからには、きっと何か後ろめたい理由があるに違いありません。
自分の会社が、このような悪質な「隠れ同族会社」であるかどうかを調べるのは簡単です。
法務局に行って、履歴事項全部証明書を取ればいいのです。
収入印紙に600円ほどかかりますが、履歴事項全部証明書は誰でも取得することができます。
思うところがあるなら、ぜひ試してみてください。