Tcl/Tkをもっと評価してもよいのでは?
高木です。おはようございます。
今日は4月1日のエイプリルフールです。
最初、その手のネタを書こうかとも思ったのですが、ジョークの通じない人がいると困るのでやめました。
なので、今回は嘘ネタではなく、本気でいきます。
タイトルにも掲げたTcl/Tkについて、私はクローバーフィールドのウェブサイトでも何度か触れてきています。
JavaやAndroidが嫌いな環境の代表格だとすれば、Tcl/Tkは好きな開発環境のひとつです。
正確にいうと、Tclというプログラミング言語については、嫌いではないものの好きというほどでもありません。
一方、Tkは非常に魅力的な存在で、コードでゴリゴリGUIを書きたい私にとっては最適の環境なのです。
逆に、中途半端にUIの記述言語を別に使わないといけない環境は好みません。
HTMLとかXAMLとかQt Quickとか、そういうのはウザいのです。
このあたりは好みの問題であり、一種の感情論なので、何がいいとか悪いとかの話ではありません。
そういうわけで、最近ではGUIを作るのは、RADツールでのいわゆる“ポトペタ”か、コードでゴリゴリ書くかどちらかにしています。
GUIの開発環境としてのTkはそれなりに人気があるようです。
PythonにバインディングされたTkinterをはじめ、Ruby/TkやPerl/Tkなど、さまざまな言語にバインディングされています。
ただ、日本では知名度も人気もいまいちパッとしないんでしょうかねえ?
Tcl/Tkを開発環境として提案すると、大抵は変な顔をされます。
実際、先日も弊社代表の杉山に変な顔をされました。
単に嫌がられているのか、ダメだといわれているのか、もっと別の何かなのか、私にはよくわかりません。
そういえば、Tcl/Tkの案件情報とかもまったくといっていいぐらい流れていないようですね。
だから、Tcl/Tkができるプログラマーというのもそんなにはいないのかもしれません。
ただ、この手のスクリプト言語は小一時間も触れば主だったことはできるようになるものです。
簡単にプログラムを書けることがウリですから、習得に長い時間がかかるようでは意味がありません。
とりとめもなくダラダラと書いてしまいましたが、そろそろまとめに入りたいと思います。
Tcl/Tkは簡単なデスクトップアプリケーションを作るための開発環境としては本当に便利ですよ。
あまりにも高度なものを作るにはTclは向いていませんが、Tkはそうでもありません。
もし、Tclに限界があるなら、Pythonとかの中途半端なことはいわず、CやC++から使えばいいのです。
マルチプラットフォームに簡単に対応できるし、高DPIがどうこういう問題も容易にクリアできるし、日本語の情報も決して少なくないし、いい感じです。
機会があればぜひ試してみてください。