最低賃金の話
高木です。おはようございます。
春になると、これから新社会人になる方も多いことでしょう。
そこで、気になるお給料の話をしたいと思います。
弊社も求人を出していますが、弊社の話は後回しにしてまずは一般論から始めることにします。
お給料の金額に関しては、最低賃金法という法律があります。
都道府県ごとに1時間当たりの最低賃金というのが定められていて、これは毎年変更されています。
首都圏や愛知県、大阪府なんかは最低賃金が高めですが、地方に行けば行くほど最低賃金は低く設定されているようです。
弊社の場合は大阪府ですので、大阪府の最低賃金が重要です。
現在の大阪府の最低賃金は時間額883円です。
これは、精皆勤手当などの諸手当を含まない、すなわち基本給の最低ラインということです。
近隣の府県についても見てみましょう。
京都府は831円、兵庫県は819円、奈良県は762円、和歌山県は753円です。
大阪から目と鼻の先にある尼崎市だと最低賃金は819円なので、64円も少なくなるんですね。
大阪府下でアルバイトなんかの求人を見ると、時給が890円とか900円とかのケースが多いのではないでしょうか?
その理由は最低賃金が883円なので、適当に切り上げて時給を設定しているのでしょう。
さて、正社員など、時給ではなく月給の場合にも最低賃金は適用されます。
弊社もそうですが、土日祝日が休みの会社の場合、理論上の月の稼働日数は23日です(ハッピーマンデー制度の影響で23日になることはほとんどありませんが、3月1日が月曜日で、春分の日が土曜日の場合に23日になります)。
これは給与の締め日が月末の場合なので、15日締めとか20締めとかなら若干替わるかもしれません。
ということは、1日の勤務時間が8時間なら、883円/時間 × 8時間/日 × 23日 = 162,472円が最低賃金です。
ただし、今年は月の稼働日数が最大22日なので、実際には883円/時間 × 8時間/日 × 22日 = 155,408円でも最低賃金はクリアできます。
ここからがクローバーフィールドについてです。
弊社では現在ソフトウェア技術者の募集を行っています。
ウェブサイト上に掲載している採用情報では経験者のみの募集になっていますが、一部のルートでは未経験者も募集しています。
この春から給与体系を見直し、基本給の下限を最低賃金ギリギリまで下げました。
これに伴い、未経験者を含む経験の浅い方にも門戸を開くようにしました。
もちろん、ベテランの方には相応の給与をお支払いすることになります。
未経験者の場合は本当に最低賃金ギリギリの給与になりますが、それは研修期間など、売上げを発生させられる仕事に携わっていない場合の話です。
現実には、長期間そんな状態を続けることは、会社としても許容できません。
なので、実際には、少なくともそれに月3万円程度は上乗せできるはずです。
さらに、若干の残業(月10時間ほど)が発生すれば、未経験者でも税込み20万円を超える月給にはなることでしょう。
こんな感じですので、実務経験が浅い方でも、興味をもたれた場合はぜひお問い合わせください。