上兵は謀を伐つ。
高木です。こんばんは。
久々に孫子の話題を取り上げたいと思います。
今回のテーマは「上兵は謀を伐つ」です。
この言葉、孫子の謀攻篇に出てくる言葉です。
意味としては、一番良い戦い方というのは、敵の謀略や策謀を読んで、それを無力化することだということです。
確かにそれができるのが一番ですね。
ところが現実にはなかなかそうはいきません。
すでに臨戦態勢に入っているときならいざしらず、普段は、敵が誰なのかもよく分からない状態で、ましてやその謀略を読むというのは至難の業です。
とすれば、二番目に良い戦い方というのが気になってきますね。
孫子はこう続きます。
「其の次は交を伐つ」
つまり、敵の友好関係や同盟関係を分断して孤立化させることです。
そして三番目以降は次のように書かれています。
「其の次は兵を伐つ。其の下は城を攻む。城を攻むるの法は已むを得ざるが為なり」
まともに戦ったり、城を攻めるというのは、他に方法がないときに仕方なしに行う手段だということです。
さあ、このように書くと、私が何か企んでいるのではないかと勘ぐる人が出てくるかもしれませんね。
「上兵は謀を伐つ」ですからね。
と、今回は意味深な言葉を残して、終わりにしたいと思います。