残業がない≠忙しくない
高木です。おはようございます。
たまには仕事の話をすることにしましょう。
現在、クローバーフィールドの社内で取り組んでいる開発では、極力残業をしないようにしています。
もちろんゼロではありませんが、定時になると「待ってました」とばかりに帰らないだけです。
ほとんどの日が19時前に終わっています。
こういう話をすると、きっと忙しくないのだろうと想像する人がいます。
実はこれでも結構忙しいんです。
では、なぜ残業をしないかというと、人間の集中力はそんなに持たないことがわかっているからです。
本当なら8時間でも長すぎるぐらいです。
集中力が続かないのに長時間働いたとしても、時間に比例して成果が上がることはありません。
それどころか、残業が増えてくると、労働時間と成果の間に正の相関関係を保つことさえ怪しくなります。
一日のうちで、一番集中力が発揮できるのは何といっても午前中です。
ところが、ダラダラ長時間残業すると、当然疲労が蓄積しますし、帰宅時刻が遅くなるため睡眠不足にもなります。
結果、一番集中力を発揮できるはずの午前中が使い物にならなくなるケースが多いのです。
開発を行っていると、非常に込み入ったロジックを実装する機会があります。
そのような仕事は、夕方以降ではまずうまくいきません。
さっさと諦めて体力を温存し、翌日の朝から取り組めばすんなりできるものです。
残業をしない、させないのにはこうした理由があります。
決して残業代をケチることが目的ではないのです。
こうした働き方は、慣れてくればそうでもないのですが、長時間の残業に慣れている人には厳しいかもしれません。
午前中をボッと過ごし、15時ごろになってからエンジンがかかりはじめ、ダラダラと22時ごろまで残業することに慣れていると、朝から全力で仕事に取り組むのは苦痛でさえあります。
そうしたことを含めてその人の(悪い意味での)実力になってしまうのです。