Genuino 101も注文しました。
高木です。おはようございます。
昨日はRaspberry Pi 3が届いたという記事を書いたばかりなのですが、それとは別にもうひとつマイコンボードを注文しました。
Genuino 101がそれです。
Genuino 101といっても何のことやらサッパリとう方のほうが多いかもしれませんね。
このマイコンボード、アメリカではArduino 101という名前で販売されています。
この辺りの事情を話すと長くなるのですが、簡単に説明しておきます。
Arduinoはプロジェクトの分裂騒動がありまして、Arduino LLCとArduino Srlが正当性を主張し合って争っています。
商標は真っ先に影響を影響を受けるもので、Arduino LLCはアメリカではArduinoという商標を使えますが、アメリカ以外では使えなくなってしまいました。
その結果、Genuinoという新しいブランドを作ったのです。
日本は当然アメリカではないので、Arduino LLCはArduinoの商標を使えません。
だから、Genuinoなのです。
そのGenuinoの最新のマイコンボードがGenuino 101です。
このマイコンボードはIntel Curieが搭載されています。
これまでのArduino/GenuinoはAVRとARMだけだったので、Intelのx86系のマイコンが乗ったのは初になります。
もっとも、Intel自身がこれまでにGalileoやEdisonを出していましたので、まったく初めてというわけでもないのですが・・・・・・。
いずれにせよ、このGenuino 101はArduino/Genuino Unoの実質的な後継機種だと考えてもよさそうです。
Intel Curieというマイコンの中には、QuarkとARCの2つのコアが入っています。
QuarkというのはAtomより小さいということでそんな名前が付いたんでしょうかねえ?
ちなみにQuark(クォーク)は陽子や中性子、中間子といったバリオンを構成する素粒子のことです。
ARCというのはArgonaut RISC Coreの意味で、昔懐かしいスーパーファミコンの一部カセットに搭載されていたプロセッサです。
表向きには「スーパーFXチップ」とか呼んでいたと思います。
Arduino/Genuino Uno R3の機能に加えて、3軸加速度センサと3軸ジャイロセンサが搭載されているほか、Bluetoothも備えています。
Bluetoothがあるために、Raspberry Pi 3と同じく、技適の関係で日本ではすぐには入手しにくい状況でした。
というわけで、こちらのボードでも遊んでみたいと思います。
来月に実施しようとしているArduinoの社内勉強会では、素直にAVRのボードを使いますけど。